【1262人にアンケート】妊娠中・産後に自治体サービスを利用した?
妊娠中や産後は、自治体ごとにさまざまなサービスが受けられます。今回は産後ママたちに利用してよかったサービスとその理由を調査しました。支援サービスは利用しないともったいない!コメントも参考に、居住地の自治体サービスをチェックしてみてください。
今回のテーマは…
妊娠中・産後の自治体サービス
※記事内のデータ・コメントは「ゼクシィBaby会員」1262人が回答したアンケートによるものです(2024年2月実施・0カ月~2歳までのお子さんをお持ちのママ1262人が回答)。
どんなサービスを実際に利用した?
ママパパの活用度は意外と低く、
講座の受講も1/3程度
講座(ママパパ講座、栄養講座など) | 35% |
子育てサロン・児童館 | 30% |
面談や相談(必須のものを除く) | 21% |
お祝いギフト | 15% |
絵本の読み聞かせなどのイベント | 9% |
妊婦・ママパパ同士で交流できるイベント | 9% |
産後の宿泊ケア | 8% |
体操・ヨガなど体を動かすワークショップ | 7% |
自治体主導の一時預かりサービス | 4% |
家事サポート | 3% |
「どんなサービスがあるか知らない」とそもそも内容を知らなかったり、妊娠中や産後に時間がなかったりと残念ながら低い活用度。子育てサロンは3割、面談が2割、イベントやワークショップなどは1割以下という結果でした。
「利用してよかった!」と思う理由は?
つながりを持てるサービスに価値を感じたママパパたち
お祝い金やギフトだけではなく、「ほかのママパパと交流できた」「相談できて安心した」サービスの満足度が高く、子育ての不安解消のきっかけに。また同じエリアで年齢が近い子どもと知り合えるサービスも高評価でした。
【講座】
妊娠中に夫婦でパパママ講座に参加。ほかの夫婦と交流する機会があり、意見交換が役に立ちました。(ツグさん)
沐浴の仕方などパパと一緒に学べたので、当事者意識を持ってもらえるきっかけに!(nono100さん)
沐浴や、離乳食などの講座に夫婦で参加したことで、夫の育児熱が高まりました。(りりさん)
離乳食講座で作り方が具体的にわかってよかったです。ママ同士でいろいろ話せて気分転換になりました。(まこさん)
【子育てサロン・児童館】
ママだって赤ちゃん以外の人とおしゃべりしたい!私はおしゃべりしに行って気持ちをリフレッシュさせていました。(なみさん)
月齢の近い子供を持つお母さんたちと情報共有できて仲良くなり、自分自身の気晴らしにもなっています。(ヤングムウさん)
同じ月齢の子のママと話すことができて、みんな同じ悩みを抱えているんだと思えたから。(コリーさん)
家にないおもちゃで遊べるのも魅力です。(みくさん)
【面談・相談】
赤ちゃん時代の体重測定は本当に助かりました。(のんさん)
保健センターから自宅訪問してくれて、小さな不安を相談できました。(もちさん)
同じ助産師さんがずっと自宅に来てくれたので何でも相談でき、授乳のサポートをしてもらえてありがたかったです。(しほさん)
【お祝いギフト】
3ヶ月健診の際に防災グッズとして液体ミルクと選べるギフトを申し込むハガキをもらいました。少しでも家計が浮くので助かります。(ミミさん)
自治体が行っている「お祝いギフト」に応募したら、実用的なグッズをもらえました。(Marinさん)
【絵本の読み聞かせなどのイベント】
英語の絵本を読み聞かせしてもらって楽しかった!帰りにおすすめの絵本を購入しました。(月野ぷんこさん)
読み聞かせだけでなく育児の相談にも乗ってくれて気持ちが楽になりました。(あいさん)
こんな自治体サービスがあったらうれしい!
妊娠中・産後の困りごとから実感した、あるとうれしいサービス
産後ママたちから、具体的なコメントがたくさん集まりました!産後ケアや預かりなど、ママの体のダメージを軽減するサービスや、他の親子との交流などを熱望しています。また、ほかの自治体で行っているサービスを導入してほしい、という切実な声も目立ちました。
【産後ケア】
私が住んでいる市は産後ケアにも力を入れていて、特に第三子では訪問や宿泊のサービスを受けることができました。第一子の頃はそのようなサービスがなく、相談窓口も知らなかったので「1人目のときにもっと相談したかったな」という思いも。サービスがあっても知らなければ利用できないので、幅広く周知してもらいたいと思いました。(ふゆさん)
もっと産後ケアを充実してもらいたい。出産の大変さはみんな同じなのに自治体によって足りないのはおかしいと思う……。(のんさん)
産後ケア事業は、宿泊利用できない人は日帰りのものに振り替えできるようにしてほしい。もっと利用したかった!上の子がいるので宿泊できず、ワンオペ育児できつかったです。(月野ぷんこさん)
【預かり】
短時間でも預かってもらって、カフェでゆっくりしたり、資格の講座などが受講できればうれしいです。(まこさん)
もっと気軽に預かりサービスをやってほしい!ガラスの向こう側にカフェがあって1時間だけでもゆっくりお茶が飲めたらいいな。(Mさん)
同じ空間にいながら、子どもは保育士さんやスタッフに見ていただき、親は読書やコーヒーブレイクをして2時間くらい過ごせる場があるとリフレッシュできます。(地域ママさん)
【ほかのママや赤ちゃんとの交流】
ママは家で孤独だったりするので、同じ月齢くらいの子をもつママの交流の場があればうれしい。ほかの家ではどんな事をしているのかなど質問できて、ママ友作りにもなると思います。(しなもちさん)
知らない地域だと不安なことも多いので、気軽に相談や話せる環境を多く整えてほしい。子ども同士、親同士が集える場を、エリア内で多く設定して、時間も平日や休日など幅広いとパパもうれしいです。(みゆさん)
【おむつ】
昔住んでいた市では3歳になるまで毎年2万円分のオムツ券がもらえていて、市内の多くのお店や薬局で使えて便利でした。(ぺっぺさん)
友人が住んでいる市では、おむつ専用ゴミ袋を無償で提供していて、いいなと思いました。(ぴょんさん)
【相談】
夜間の相談ができるサービス!産後は本当に大変だったので、育児しながら通院できるメンタルクリニックや心療内科、産後うつや家族トラブルに強い病院の紹介サービスがあると助かります。(Sさん)
【家事サービス】
上の子がいると食事を作らないといけないので、食事に関するサービスがあったら助かります。(TTさん)
産後の家事サポートなどの回数券があるとありがたいです。今住んでいる自治体だと、実家が近いという理由で、利用が難しいとのことでした。(たこさん)
産後の身体的辛さ軽減のために、レンジですぐ食べられるセットやミールキットがあればうれしいなと思います。(ののちゃんさん)
この記事のまとめ
自分の住んでいる自治体のサービスを調べて活用して
母子手帳を受け取る際に、チラシなどで自治体サービスについて案内されることが多いですが、見逃している内容もたくさんありそうです。自治体のHPやSNSをチェックし、使えそうなサービスはとことん活用しましょう。
- 構成・文/
- 竹本紗梨
- イラスト/
- 深川優
妊娠中に行った両親講座で、ドゥーラさん(産前・産後の女性の育児や家事をサポートしてくれる専門家)から産後メンタルについて詳しく説明してもらえて、夫に理解してもらえたのがよかったです。(もこさん)