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常位胎盤早期剥離

常位胎盤早期剥離

※雑誌「妊すぐ2013年1月号」の記事となり、当時の記事を掲載しています

発生率は0.3%〜0.9%発症すると命の危険も

子宮体部に付着している胎盤が、妊娠中に子宮壁から剥がれ落ちてしまう状態をいいます。発生する確率は、全体の妊婦さんの0・3%〜0・9%ほどですが、母子ともに危険性が高い緊急疾患です。症状としては、急激な下腹部の激痛と持続性の子宮収縮(板ほどの硬さに)が起こります。出血が止まらず、「産科DIC」に陥ると、重症の場合は命にも危険が及びます。胎盤からの酸素供給が低下、もしくはなくなってしまうので、胎児も非常に危険な状態に。原因は完全には解明されておらず、誘発原因がなくて突然発症するケースもあります。この症状があらわれる3分の1〜2分の1の妊婦さんに、妊娠高血圧症候群を合併していることが多いのも特徴。早期発見がカギとなります。

軽症か重症かによって対応は異なります

軽症で胎児にも影響がない場合、妊娠34週未満では経過を見守り、34週以降の場合は基本的に帝王切開に。母体は軽症でも胎児死亡の場合には原則的に経膣分娩になります。ただし、胎児死亡の場合でも、経膣分娩だと母体生命の危険が考慮される場合には帝王切開になります。