妊娠・出産・育児の情報サイト

妊娠高血圧症候群

妊娠高血圧症候群

※雑誌「妊すぐ2013年1月号」の記事となり、当時の記事を掲載しています

高血圧・尿蛋白が主なサイン!

妊娠糖尿病と並んで「妊婦の2大リスク」といわれるほど妊娠中に陥りやすい症状。妊娠32週以降の後期で発症するケースが多く、約1割程度の妊婦さんに発症します。かつては「むくみ」もこの症状のひとつと考えられていましたが、現在では診断項目から外されており、妊娠20週以降に高血圧を認めるもので、尿蛋白などの症状が見られます。もともと糖尿病や血圧が高めの人、高齢妊娠、肝臓病の人、体重が増加しすぎた妊婦さんなどに多く発症し、重症の場合は母子ともに命に危険が及ぶことも。また、これを原因として胎盤に異常が見られ、胎児の発育に影響が出ることもあります。一般的に最高血圧が140㎜/Hg以上で、最低血圧が90m/Hg以上の場合が高血圧と診断されます。

妊娠高血圧症候群になりやすい母体の要因

【主な要因】

年齢:20歳未満40歳以上

体重:肥満(BMI25以上)

過去の病歴:高血圧

糖尿病

妊娠高血圧症候群の既往

甲状腺機能低下症など

遺伝的素因:本態性高血圧症、母の妊娠高血圧症候群

出産回数:初産婦

症状があらわれた場合は塩分を控えた食事制限が重要

軽症の場合は、食生活の見直しで改善されることも。塩分を控え、低カロリーで栄養バランスを計算した食事を心がけましょう。また、安静に過ごすことも大切です。重症の場合は、入院しての管理が必要になります。妊娠の継続が難しく、胎児が十分に育っている場合には、早めの分娩になることも。

こんな合併症のリスクにつながる!

全身:血液の循環不全など

脳:子癇、脳出血など

肺:肺水腫

肝:肝機能障害、HELLP症候群など

腎:腎機能障害

胎児:常位胎盤早期離、FGR、胎児時ストレス

栄養はしっかり考えて!ただし葉酸の摂りすぎはNG

妊娠中は、栄養バランスを考えた食事を1日3食、規則正しく食べるようにしましょう。葉酸は、胎児の器官形成期である妊娠初期(特に妊娠7週頃)に必要な水溶性ビタミンです。これが不足すると二分脊椎などのリスクがあるため、初期に積極的に摂取するのは効果的。しかし、摂りすぎると母体にじんましんの症状があらわれたり、赤ちゃんがぜんそく持ちになる、というリスクも報告されているので適量を!