結婚して2年目の夏。普段わりときっちりした周期できている生理が、3日ほど遅れていました。
そんなある日、夜中に感じた突然の悪寒。それ以降どんどん気分が悪くなっていき、今までに感じたことのない吐き気とめまいと倦怠感に襲われました。
となりで寝ている夫を起こさないように、フラフラしながら自力でなんとかトイレまでたどり着いたのですが、吐くことができず、座りこんだままさらに気分が悪くなり、嫌な汗がどんどん流れました。ついには倒れ込んでしまい、そこからもう立ち上がることができず…。その状態のままどれだけ時間が経ったのか記憶にありません。
夫を呼びたくても声が出なくて、どうしたものかと考えて、トイレ脇の洗濯機置き場にあった洗濯洗剤や柔軟剤などを手当たり次第に壁に向かって投げました。その大きな音で目を覚ました夫は、となりに私がいないことに気づき、洗濯機置き場で倒れ込んでいる私を見つけてビックリ! 夫に抱えられてベッドまで戻り、汗でビッショリになったパジャマと下着の着替えを手伝ってもらって一段落。しばらくすると体調が落ち着いてきて、やっと眠りにつくことができました。
「もしかして妊娠したんじゃないかな?」と妊娠の可能性に先に気づいたのは夫のほうでした。翌日は土曜日で夫の仕事が休みだったので、土曜日も診療している近所の産婦人科を探してふたりで受診しました。
一通りの検査が終わって、先生から「妊娠していますね。おめでとうございます」と言われると、どちらからともなく「おおー!」と感嘆の声が。「これが胎嚢っていうんですよ」と写真を見せられて、なんだかとてもほっこりした気持ちになりました。
しかしそのときはまだ初期の初期だったため胎児の心音が確認できず、10日くらい経ってからもう一度受診するように言われ、帰ってきました。帰り道は、私の「わー! どうする? どうする!?」という問いかけに、夫が「そりゃ産むでしょ!」と返すというやりとりをずっと繰り返しながら(笑)。
体調はすっかり元通り元気になって、妊娠による体の変化を感じるまでには至っておらず。でもお腹では確実に小さな命が育っているんだなぁ…と不思議な気分でした。次の診察までの間、私の不注意で赤ちゃんに何かあったらどうしよう…心音が聞こえなかったらどうしよう…とドキドキした気持ちで過ごしました。
再受診して、赤ちゃんの心音が聞こえたときは心の底からホッとしました。自分が母親になる実感が湧いたかというと、それはまた先の話で(笑)。とにかく、赤ちゃんが無事に育っていることがとっても嬉しかったです。先生に妊娠したことを証明する書類を書いてもらい、そのまますぐに区役所へ。母子手帳とマタニティマークのキーホルダーをいただいて、ついに妊婦の仲間入りを果たしたのでした。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
妊娠時期別記事
著者:イッチー
年齢:41歳
子どもの年齢:2歳10ヶ月
36歳のときに遅ればせながら結婚。39歳で第一子となる長男を高齢出産。月齢10ヶ月から息子を保育園に預けて仕事復帰。会話でコミュニケーションができるようになってから、「育児っておもしろいな!」と実感した遅咲き母。もうすぐ3歳になる甘えんぼ男児からの「抱っこ!」攻撃に対応すべく整骨院でのメンテナンスが欠かせない。
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