36歳にして初めての妊娠。高齢出産ということもあり食事や運動・体調管理には気を遣う妊娠生活でした。
幸いにもお腹の赤ちゃんは順調に育ち、私自身も貧血気味ではあったものの特に問題もなく30週が過ぎました。
そろそろベビー用品を買ったり入院のための準備を始めようと思っていた33週目、それは突然やってきたのです。
朝トイレに行くと少し茶色っぽいおりものが出ているのに気が付きました。
本当にうっすらとした色だったので気のせいかと思いましたが、1時間後にもう一度トイレに行った時もやはり茶色いおりものが出ていました。
これは受診した方が良いと判断し、朝一番でかかりつけの産科へ行きました。
先生は診察するやいなや「出血しているからすぐ入院だね。」と一言。切迫早産との診断でした。
私はその場で即入院。その日まで入院の準備もしていなかったので病院で必要な物をメモしてもらい、付き添って来ていた夫に家に戻って持って来てもらいました。
入院中は絶対安静で常に点滴を打っていました。
4日間入院し出血もおさまり翌日退院できることになりました。
ところが退院前夜、夜中に何かが破裂したかのように突然破水してしまったのです。特に痛みがあったわけでもなく本当に突然のことでした。
すぐにナースコールをして、先生に診てもらいました。破水してしまった以上出産するしかないということでした。
ただ私の場合、まだ33週目でお腹の赤ちゃんも2000グラムに達していない状況から、NICUが完備された大きな病院に転院しなければなりませんでした。
すぐに先生が紹介状を書いて次の病院に連絡をしてくれました。
「救急車を呼んだからそれに乗って行ってくださいね。」と言われびっくり。
退院するはずの私を迎えに来る夫に電話で事の次第を伝えると、夫も驚いてすぐ駆けつけました。そして私は救急車に乗せられ次の病院に向かいました。
着いた病院では「しばらくすると陣痛が始まると思うからお産に入りますよ。」と言われましたが、そんな気配はまったくありませんでした。
およそ一日近く待ちましたが陣痛は始まりません。私も初めての出産で何をどうしていいのかわかりません。
結局、赤ちゃんがまだ小さくて自分で出てくる準備ができていない、このままでは赤ちゃんが弱ってしまう可能性があるから早く出してあげないといけない、ということで帝王切開となりました。
私が承諾するとあれよあれよという間に手術の準備が始まり、いろいろな書類に次々サインをし、私は手術台の上へ。1時間後には無事出産していました。
生まれた赤ちゃんは本当に小さくて、すぐにNICUの保育器の中に入れられました。
幸い早産の赤ちゃんに見られる問題などは特になく、小さいながらも元気に育ってくれました。思いがけず切迫早産から本当に早産になってしまいましたが、結局何が原因だったのかわかりませんでした。
高齢出産だったことやその時の体調などいろいろな要因があったのかもしれません。本当に出産は何が起こるかわからないと思いました。その時にあわてないように事前の準備は大切だということを痛感しました。
著者:あんぴー
年齢:43歳
子どもの年齢:5歳
一児の母です。子供が早産で生まれた時はこの先どうなるのか心配ばかりでしたが、今では普通の子とまったく変わらないわんぱく坊主です。いろいろ手作りすることが大好きで、休みの日は子供と工作をして遊んでいます。
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