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出産時しか採取できないから…臍帯血バンクに21万円!

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妊娠3カ月の定期検診から帰って家でくつろいでいるときに、東日本大震災が起こりました。

東京の自宅は震度5強の揺れでしたが、被害は本棚から数冊本が落ちた程度。

ちなみに愛猫はパニックを起こし、部屋の中を狂ったように走り回っていました(もう1匹は押入れの隅でガタガタ震えていました)。

 

その後の混乱は周知の通りで、私も東北で暮らす家族や友人の消息に一喜一憂し、しばらくは泣いて暮らす日々。

妊娠初期だったので、涙もろいのはホルモンの影響もあったのかもしれません。

幸運なことに時々頭痛に悩まされるぐらいで、つわりはありませんでしたが、おかげでゲッソリ痩せました。

当時、原発事故による胎児への影響も心配で、毎日インターネットで調べては不安に思っていました。

このまま生んでも大丈夫か、何を食べたらいいのか、将来病気になったりしないか、と。

 

そんな時、夫から臍帯血バンクの話を聞きました。

臍帯血(=ヘソの緒の中に含まれる胎児の血液)が医療に役立つという話はテレビCMを通して知っていましたが、あらためて調べると白血病などの血液疾患の治療のみならず、将来的に再生医療への応用も期待できるとか。

夫の友人も、子どもが産まれる際に利用したとのこと。

もちろん何でも治せるわけではないでしょうが、本人の臍帯血があれば、生まれてくる子どもが将来病気になっても治療する見込みがあるんだ! と希望を感じ、将来の備えとして臍帯血バンクを利用することにしました。

 

臍帯血には「公的利用」と「私的利用」の2種類あって、前者は公的バンクに臍帯血を無償提供することで、後者は民間のプライベートバンクに保管を依頼し、胎児本人のために利用することをいいます。

「公的利用」は提供するわけですからもちろん費用はかかりませんが、「私的利用」の場合、採取・管理費用は20数万円! 

決して安くはありませんが、迷いはありませんでした。なんたって臍帯血が採取できるのは出産直後のワンチャンスのみですから。

ちなみに私が契約したプライベートバンクは、臍帯血内から細胞を分離し、マイナス190℃で10年間凍結保管されるそうです。

出産直後に医師が採取するそうですが、私は出産当時、陣痛から開放された安堵感と疲労でもうろうとしていて採取の様子はまるでわかりませんでした。

 

というわけで、出産に費用(和痛分娩費用込み)で約50万円、臍帯血バンク利用費用は約21万円で、合計71万円かかりました。

出産一時金42万円を除くと29万円の負担。

 

ただ、大金をかけて臍帯血のプライベートバンクを利用したものの、正直な話、本当に必要だったのかどうかはいまだにわかりません。

保険のようなものですが、再生医療への応用と言ってもまだまだ先の話のようだし、そもそも万能細胞による再生医療が実現したら本人の臍帯血なんて不要なワケだし。

10年、20年後の医療は想像がつきませんから、もしかしたら20万円をドブに捨てたようなモノかもしれません。

が、当時の私たち夫婦の不安を、ある程度和らげるためには役立ったかなー? と解釈しています。

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著者:ミラクル
年齢:40歳
子どもの年齢:3歳

母兼妻兼フリーライター。フリーランス10年目となる2011年秋に37歳で出産し、夫と子どもと猫の3人+2匹の生活に(最近さらに1匹追加)。妊娠中にスマホに記録していた日記のデータがすべてトンでしまったので、体験記はほぼ記憶頼り。日記はバックアップをとりましょう(涙)。家では膝の上に必ず猫か子どもがいるため、トイレすら気軽に行けないのが地味につらい毎日です。

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