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頭が出かかった状態でストップ!掃除機のような音は一体・・・!?

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「なんとかしてください・・・」

「なんとかしてくださいじゃない!産むんはあんたやで!」

 

長男出産時、私にとっては初産のときのこと。

陣痛促進剤、人工破水を経て、いよいよ分娩、という段になって、息子の頭が一部出かかった状態でこう着状態に。

助産師さんは「かたいウン○出すときみたいにふんばって!」とアドバイスをくれるのですが、その“出したい”という気にさせる内側からの押し出し感がない。

どうやら陣痛が弱まってきているようで、気持ちではいきみたくても、体ではまったくいきめない。

「ほら、頭もう出てるから!自分の手で触ってみて!」と言われ、恐る恐る手を伸ばすと、確かに頭の一部が指先に触れたのです。

出産経験が多いお母さんは出てくるところを見るために鏡を置いたり、自分の手で触れながら出産する、という話を聞いたことがあったのですが、まさかド素人(初産)の私がこんな経験をするなんて・・・。


気力・体力ともに、もう限界、と思ったときに、思わず出たのが冒頭の言葉。
それを聞いた先生が、今までは少し離れたところにいたのに、ツカツカツカとやってきて、大きな声で(今考えれば励ますように)

「産むんはあんたや!」

と怒鳴ったのです。

元々、「あーいえばこーいう」タイプの私は、「では、助けてください」と懇願。
そのかいあってか?その後しばらくして、ウィーンという掃除機のような音が聞こえてきたのです。


「ああ、手助けしてくれるんだ」そう思った瞬間、ムニュムニュムニュ、いやブリュブリュブリュ、という感じで、3400g(頭大きめ)の息子が生まれてきました。

息子の母子手帳の「分娩の経過欄」には、「誘発分娩・吸引分娩・クリステレル」という文字が書かれています。


クリステレルってなに? 

退院してから母子手帳を見た時に始めて気づいた謎の言葉。

調べてみると「クリステレル児頭圧出法とは、子宮底部を骨盤誘導線に沿って両手で圧迫し、児の娩出を促す手技のこと。

胎児の体位が頭位であって、胎児の頭が見え隠れする段階までお産が進行しているのに、それ以上なかなか進まない場合に行われる」とのこと。

 

要するに先生か助産師さんがお腹を押してくれたんだ。

まったく記憶にない・・・。

そういえば、掃除機のような音がして吸引された気がしたんだけど、あの正体はなんだったんだろう。

気になって立ち会っていた夫に聞くと「なんか便所のスッポンみたいなのが出てきたで」とのこと。

ちなみにスッポンの先に掃除機状のものがつながっていたかどうかは見えなかったとのこと。

自分では比較的冷静だったつもりでも、こんなにも覚えていないことがあるのか。

さらに、いろんな力を借りまくった(私の気持ちの上では自然分娩とは言いがたい)出産。

しかも、分娩中に先生に怒られるという・・・。

 

次への自信につながる、なんてことにはほど遠い初産経験だったため、2回目の出産時は(初回から約6年も空いたこともあり)、経産婦とは思えない右往左往ぶりでしたが、今度こそはなんの力も借りずに産むことができました。

娘の母子手帳には「陣痛の痛みによく耐え、最後まで自分の力で産み切ることができましたね。おめでとうございます」

という助産師さんからのメッセージが書かれています。

長男のとき、最後の最後、自分の力で押し出すことができなかったことが、心の中でひっかかっていた私にとって、この“産み切る”という言葉がうれしかった・・・!(その後、大量出血して危険な状態になったのですが、とりあえず置いといて)

 

どんな産み方がよくて、どんな産み方がダメだ、という訳ではないのですが、私自身もそうであったように、その経験によっては出産自体に自信が持てなくなってしまう人もいるかと思います。

でも、最終的には“母子ともに健康”がやっぱり一番だなと長男出産から7年、長女出産から1年半を経て、改めて思うのです。

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著者:青柳うさぎ

年齢:41歳
子どもの年齢:息子6歳・娘11ヶ月

34歳で長男を、40歳で長女をそれぞれ高齢出産。4月から1年生になる長男の習い事の選別に悩みまくっているブレブレ教育ママ。ヨチヨチ歩きの娘vs家でも走りまくる息子の5歳11ヶ月差兄妹のやりとりを見るのがたまらなく楽しい日々。ゆえに、子どもを保育園に預けずにSOHOでどこまで仕事ができるかチャレンジ中。

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