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夫婦で産んだ?立ち会い出産

うちの旦那は気難しくて、涙なんて見たことない。

ザ・理系ってタイプで、論理的。

共感が苦手で、女性への気遣いが下手。

立ち会い出産するまで、そう思ってた。

 

直前まで

「立ち会い出産はしない、怖い。」

と頑なだった。

なので、バースプランに

「主人はなるべく直前まで部屋に入れないで、辛そうなら部屋から出して」と伝えた。

 

が、いざLDRに入ったら。

 

看護師さんは伝えた通り、生まれそうになるまでLDRに入れない予定だった。

でも旦那が入りたくて仕方がなく、看護師さんに

「いつ入れる?!」としつこかったらしく、看護師さんから分娩台の私に

「ご主人部屋に入れていいですか?」と訪ねて来た。

陣痛で旦那にまで気が遣えない私は、

「なんでもいい!」と応え、旦那は気づいたら隣にいた。

 

とにかく陣痛は痛くて痛くて。

「痛いよぉ~~…」と言う私の手を握り、頭を撫でながら

「そうだね、そうだね」って旦那。

 

私が息をするのを忘れていきんでいると、

「吐いて、吸って、吐いて」

私のペースに合わせて息を促してくれた。

 

暑くて酸素吸入器をポイ捨てする私に

「ちゃんと吸うんだよ」

と優しく付け直してくれた。

 

巨大児で、いきんでも全然出てこない赤ちゃん。

 

「このままだと母子共に危険です、吸引分娩してみてダメそうなら帝王切開します」

とお医者さん。

 

私は辛すぎて

「今すぐお腹を切って!」と言ったけど、先生達は

「やってみよう?もう少しだから!」と。

旦那はひたすら手を握り、頭を撫でてくれていた。

 

助産師さんが私の上に馬乗りになり、吸引分娩開始。

息をせずにいきめ、と言われ顔を真っ赤にしていきむ私。

 

「ふぎゃっ」

て小さな産声が聞こえ、

「頭が出たよ!」

とお医者さんの声が。

 

「次の陣痛で全部だすよ!」

と聞こえた。

 

そして、次の陣痛で。

「産まれたよ!!!」

 

その時。

あの旦那が、私に顔を近づけて泣いていた。

「がんばったね」

って、手を強く握って、ボロボロ泣いていた。

 

子宮口全開から4時間半かかっていた。

ずっと、その間ずっと。

手を握って息を促して、余計なことは言わずに、労ってくれて、感動して泣いてくれた。

 

後日、助産師さんたちから

「私たちが息を促すべきなのにご主人がすごく上手にリードしてくれてた。

この子は夫婦で産んだね、ってみんなで話してたんだよ」

って言ってもらった。

 

立ち会い出産は、知らない旦那を知ることができて、夫婦の絆も深まるかもしれない。

著者:ちょろちゃん

26歳から不妊治療2年を経て体外受精にて男の子を出産。

ごくごく普通のパート主婦。

慣れない育児に夫婦で奮闘中。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。