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注文の多い妻と私の産院探し by SeS

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こんにちは、SeSです。

今回は「妊娠かも?」となってからのお話です。(妊娠するまでの話はこちら

 

市販の妊娠検査薬での陽性でしたが、まだ100%確定ではありません。

(私としては子どもが欲しかったのですでに浮かれてましたが)

まずは産婦人科に行かねばとなったのですが、どこにするか…

普段婦人科など利用するはずもない男にはサッパリ分かりません。

例によって妻は「私が会社行ってる間に調べといて」と、とっとと出勤。

こっちも家にいるからって仕事してないわけではないのに。

そりゃ仕事しかしてないワケでもないんですが。

 

住んでいるのが東京なので、そこそこ有名な病院も通えなくもない、でも高いんだろうな、とか。

公立の病院ならいいのか、どうなのか。

そもそも出産てお金かかるんだっけ?少子化なんだから国が出すのか?

何から何まで分からないことばかり。

とりあえず徒歩圏内の大病院もあるから大丈夫だろ、とホームページに行ってみると

「本年度の七月までの出産受付は終了しました。」

え…今、二月だよね?七月まで終了…?

そういえば産科医不足とかニュースで言ってたような。

私立とはいえ旧国営大企業の名を関した病院でこれだと、公立はもっと厳しいのか?

そういえば通りすがりに産科婦人科あったなと思って調べてみると

「当院は分娩はおこなっておりません。」

え?産科なのに?どゆこと?

 

調べるだけじゃ分からないからやっぱり誰かに相談したい。

でも妊娠初期、かどうかもわからない、こんなこと誰に話せばいいのか。

下手に身内を喜ばせたりガッカリさせたりもしたくない。

かといってこんなプライベートなことどのレベルの友人ならいいのか?

それこそこの先何かあったら、親しいほどしなくていいガッカリを味わわせるのでは。

と、考えてるときに仕事の打ち合わせ。

何度か会って仕事してるけどまだ連載では組んでない編集さん。

ああ、これくらいの距離感、よく会うけど別に友達じゃないし(いい意味で)

いろんなこと知ってそうだしと、いつもの雑談ついでに切り出す。

幸いにも小さなお子さんがいらっしゃって情報ゲット。

まず驚いたのは「無痛分娩はどこでもできるわけじゃない」

そうなの?麻酔してくんないの?切るんでしょ?痛いじゃん。

でも確かにまわりでやった人あんま聞いたことない。

痛くないならそっちがいいに決まってるのに。

無痛分娩ができる産院はそれが売りだから調べたら必ず出てきます、そう言われました。

それから産院によって哲学が全く違う、それは宗派のようなものだ、とも。

絶対母乳じゃないとダメとか、母子同室とか。

産まれた病院によってそんなに違うなんて。

うちは僕が育てるのだから粉ミルクじゃないと困る。

そんな感じで情報を仕入れ、家で検索。

するとちょうどうちから電車乗り換えなしで行ける無痛分娩有の産院発見。

いざというときタクシーでも30分あれば着く距離。

母乳絶対かどうかはこの時点ではよく分かってなかった気もするけど、行けば分かるさ。

 

無痛希望の妻に教えて、いざ週末。

当日駅のホームで目当ての産院の駅を確認。十駅くらいか?時間にして2-30分というとこ。
ここでまさかの妻

「遠い。二・三駅先にないの?」

えー?昨日言ったじゃん。

確かにそれくらいの距離に第二候補の大学付属総合病院もある。

無痛があるかどうかは知らないが昨日調べたときには出てこなかった。

そうこうしてるうちに乗るはずだった電車のドアは閉まっていった。

じゃあどっちにすんだよもう勝手にしろという気分になった。

妻は総合病院はロビーで風邪の患者とかと会うからヤダとかまた文句を言う。

誰だこんなワガママと結婚したのは。

 

とりあえず最初の検診は妊娠の確定かどうかだからもうどこでもいいということに。

電車の中でようやく最初に行く予定だった病院を検索し始める妻。

どうやらとても評判がよく人気の病院らしいと分かる。

そして駅で降り産院まで歩き、入るとすでに多くの女性。

夫同伴も少しいる感じ。

受付しようと窓口に行くと「十月までの分娩予約は終了しました」の張り紙。

じゅ、十月?三月になったばっかなのに?

ていうかみんな妊娠してるかどうか分からないくらいの時期に予約してるのか?

「計算だと十一月あたま」と妻は言う。なら大丈夫か。

 

渡された問診アンケートを隣で記入する妻を見てると、

「過去に妊娠の経験はありますか?」の質問が。

あ、その可能性があったんだとそのとき初めて気が付く。

仮にあったからって別にどうこうってわけでもないが、正直考えてなかった。

予約なしだったのでそこそこ待つ。

待合室で初めて妊娠・出産雑誌を読む。たいていどこの妊婦さんもうちより若い。

中にはうちより上の高齢出産も、あ、この人上の子が成人してる…

そんな感じで呼ばれて、自分は待合室で待つ。

 

出てきた妻の手にエコー写真。

なんだかよくわからないものが写ってるが妊娠確定。

「この大きさだと計算より一週早いです、予定日は十月末だって」

そう言って妻は渡された近隣の分娩可能な産院のリストを見せてきた。

え、また産院選びからやんの?

結局キャンセル待ちで運よく最初に行った産院に決まったのですが、その連絡が来たのは2011年3月11日のお昼過ぎのことでした。

いろいろ、もう、それどころじゃない。

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著者:SeS
年齢:39歳
子どもの年齢:娘3歳

東京都在中。ゲーム会社勤務後、フリーランスで漫画・イラスト制作 を請け負う。国内外で単行本出版。
noteに四コマ「産んでもいいけど育てない」「産まれたからには育てます」を掲載。会社員妻と自由業夫による男性目線の妊娠・出産・育児漫画として注目される。

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