妊娠・出産・育児の情報サイト


理想とは程遠く……。『育児しながら在宅フリーランス』の現実

f:id:akasuguope02:20151013094838j:plain

産後半年の頃から、在宅で少しずつ仕事をしています。
…というと、どんなイメージが浮かぶでしょうか?

 

映画「となりのトトロ」のワンシーンで、自宅で仕事をしているお父さんの机に、4歳のメイが庭で詰んだ花を並べて「お父さんお花屋さんね」というシーンがあります。その後、メイはまた楽しそうに庭へ駆け出していきます。

 

わたしは出産前、「在宅でお仕事しながら子どもをみる」というのはこういう状況だと思っていました。が、もし同じことを我が家(現在、娘2歳半)でやると、こんな感じに…。

娘「お母さんお花屋さんね」
わたし「…はいはい、わかったよー(作業中なので生返事)」
娘「ねえねえ、おかあさん、どのおはなにしますか?ねえ、おかあさん、ねえ、おはなやさんしてください!ねえ!おかあさーん!!(怒り泣き)」

喋って抗議するようになったのはここ一年くらいですが、その前はもちろん泣いたり、わたしの服を引っ張る、作業スペースを荒らす、などしてくれました。

 

子どもの性格にもよるのでしょうが、我が家の娘は母を放っておいてくれません。
楽しいおもちゃを用意して同じ部屋にいても、母の関心、集中力が自分以外の何かに向いていると、全力で自分の方を向かせようとします。
また、パソコン、手帳、電卓、各種ペン類など、大人の仕事道具は子どもにとっては垂涎の的。
自分も触ってみたい一心で母の膝によじ登り、キーボードを叩き、ペンを握りたい。
そんな子どもの相手をしながら、安定した品質の仕事をするのは、イエス、不可能。


ではどうするのか?
一番いいのは信頼できる保育園に預けることでしょう。
が、フルタイムの正社員ですら保育園が確保できない昨今、在宅フリーランスにとってのハードルの高さは言うまでもありません。
一時保育も希望にあわせて入れるとは限らず、また継続的な利用でないと、子どもがなかなか慣れることができないという懸念もあります。

となれば、手っ取り早く就労時間を確保するには、子どもに「ぐっすり眠ってもらう」こと。午前中から外で体を動かし、まとまったお昼寝。午後も隙あらば散歩などして、きちんと消耗させ、夜もしっかり眠るよう画策するわけです。

そんな思惑を反映した一日の流れをご紹介すると…

6時   起床。朝食とお弁当を作りながら洗濯機をまわす。
    夫と娘が起きてきて朝食
8時   夫出勤。娘にEテレを見せながら洗濯物を広げ、夕飯の下準備
9時   自転車で娘と公園へ。一緒に走り回る
11時  公園より帰宅、シャワーや泥んこ服の予洗い、昼食準備
12時  昼食を食べながら娘が眠くなる
13時  娘、昼寝。添い寝して危うく一緒に寝そうになるところ、
    なんとか起きてPCを立ち上げ、メール処理&仕事開始
14時半 娘が昼寝から覚める。仕事中断。
    室内遊び、おやつ、買い出しを兼ね散歩、Eテレなど
18時半 夕飯、お風呂、就寝準備。途中のどこかで夫帰宅。
20時半 娘就寝。片付けと翌日の下準備
21時  仕事再開。途中で娘の寝ぐずり対応
24時  仕事中断、翌日に備え就寝

これは天気も子どもの体調もよく、イレギュラーな予定もない理想的な例です。
仕事時間は4〜5時間。
日焼けと引き換えに確保した仕事の時間でも、育児のメイン担当としては、夜泣きなどには作業を切り上げ対応することになります。

つまり、工夫したところで育児が1番、仕事は2番。毎日決まった時間に集中できる時間が取れるとは限らず、育児のあおりで常にスケジュールを調整していく必要がある。これが育児中の在宅ワークの厳しいところだと思います。

クライアントの都合にあわせて授乳しながらチャットで打ち合わせしたり、泣く子をおんぶしてスクワットで揺らしながら修正作業したり。

子どもの体調不良で日中は病院を駆け回って夜は作業で徹夜、かと思えば、何度も寝ぐずり対応しているうちに自分が朝まで眠ってしまったり…などなど、このワークスタイルならではのトホホなエピソードは枚挙に暇がありません。


とはいえ、お勤めされているママさんとも共通だと思いますが、細々でもキャリアを途切れさせないというのは一つの強みだと思います。
育児を分担してもらえる家族はもとより、いざというときにヘルプし合える同業の仲間、発注先やひいてはクライアントまで、周りの力を借りるスキルが上がっていくのも、育児と仕事の両立という環境がもたらしてくれる財産のひとつでしょう。

いつか育児が一段落して、目一杯仕事するときに脚力がついていればいいな。
そこまでいかなくとも、笑い話のネタは蓄積してるな、と考えつつ、明日も朝から公園に行こうと思います!

f:id:akasuguope02:20150719000544j:plain

著者:さんしょ
年齢:36歳
子どもの年齢:2歳半

もと(一応)理系。印刷会社、広告代理店で約10年働き、出産を機に退職。現在は育児をしながら在宅でデザインと印刷ディレクションをしています。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。