「妊娠線て残るのよねー」
というのは先輩ママさんから聞いてはいた。
ただ、しっかりしたケア次第で予防をすることはできるという話じゃないか!
出産したあと、人前で腹を出す機会もまあないとは思うが、防げるものならできることはやっておきたい。
妊娠線ができるのは、急激にふくらんでいくお腹に皮膚の伸びが追いつかずにひび割れてしまう状態なので、体重が増え過ぎないようにするのももちろんだが、やはり最重要なのは保湿!
お腹の成長に合わせて、皮膚が柔軟に伸びるように、とにかく肌にうるおいを与えてあげることが大事!
妊娠線専用のクリームなる商品が市販されているというので、とりあえず赤ちゃん用品店に行ってみた。
やはり妊娠線で悩むママがそれだけ多いのだというのを知らしめるように、専用クリームもたくさん陳列されている!
でも…
高!専用クリーム高っか!!!
「専用っていってもクリームはクリームなんだから、ハンドクリームと同じくらいの値段でしょ、ハン」
くらいに考えていた私。
どの商品も、ちょっと…いやけっこうお値段がお高め!
なんか特別な成分が入ってるとか、妊娠中の敏感肌にもやさしいとか、そういうのがあるんだろうけど、
ンン、これからどんどんお金がかかる妊婦のお財布にはやさしくない…。
要は、保湿ができればいいわけなのだから、今まで使ってた普通のベビーローションとか、ボディクリームで代用できるんじゃないのかな?
とりあえず家にあった保湿クリームを塗ったくってみた。
ふくらみはじめていた腹の皮膚はやはり乾燥していたようで、クリームがすうっとしみこんでいくのがわかる。
腹全体に塗ってしばらくすると肌にぷるんとしたツヤが出てきた。
「自分の伸びしろ、信じてくださいッス」という腹の気概が感じられるようだ。
これは、イケそうだ!
それ以降、保湿によさそうなものをいろいろ試してみた。
シアバターもいい感じ、ベビーオイルも調子がいい。
で、ふと「オリーブオイルも、食べてもいいものなんだから肌に直接塗ってもきっと大丈夫なはず」と思い、
台所から食用のオリーブオイルを持ち出し、腹に垂らしてみた。
あっいい!これもいい!
クリームよりは手と腹がヌラヌラするけど、しっかり塗り込めば肌なじみが抜群だし、
そのままマッサージもできる!
ちなみに勢いでごま油も試してみたがそっちは失敗だった。
自分の腹がおいしそうになってしまって困った。
そんなこんなで安価でケアを続け、妊娠が中期、後期になっても腹がひびわれる様子はない、いえーい。
と、思っていた。
出産するまでは。
長男が産まれ、ぺこんとへっこんだお腹。
パンパンにふくらんでいた時には、上から見下ろしても視線が届かなかった下腹部側に、しっかりと刻み込まれていたのだ、妊娠線が!
全体に塗りひろげていたつもりだったが、やはり見えない部分まで手入れができていなかったようだ。
しかも腹ばっかり大事にしすぎて気がつかなかったが、太ももや胸の脇にもわずかに肉割れが…。
一度出来てしまった妊娠線を消すのは難しいだろう。
せめて次に子どもができた時は、とにかく手の届くところは全部ベッタベタに、もうトルコ相撲か、ってくらいにオイルを塗り込もうと決意を固めたのだった。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:前川さなえ
年齢:34歳
子どもの年齢:9歳と6歳
2003年結婚と同時にフリーのイラストレーターに。 長男妊娠時、お腹が日々大きくなっていくのがうれしくて ブログを始め、現在も奮闘真っ只中の育児ネタを発信!
ブログ/ぷにんぷ妊婦~育児編~
書籍/ぷにんぷかあさん(マイナビ)
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