「次は女の子を産まなきゃね!」と、お姑さんがニコリ。
それが長男を産んだばかりで、ぐったりとしている私にかけられた第一声でした。
正直「そんなこと今言う!?産後でクタクタなんだけど!」と怒りたくなったけれど、びっくりすることに病室に面会に来た人はみんな同じことを言うんですよね。
「男の次は女」「やっぱり女の子もいた方がいいよ」とそんなことばかり。
最初は「そんな買い物するみたいに、都合よく選べる訳ないじゃない」って思っていた私も、あまりにも色々な人から言われ続けて、段々プレッシャーに感じてきました。
性別を選ぶなんてぜいたくな望みで、そもそも2人目を授かることができるのかどうかもわかりません。
経済的にも体力的にも子どもは2人が限界、絶対に女の子を産む方法なんてあるのだろうか?
悩んだ私は、先輩ママ友たちに相談してみました。
すると、まぁ出るわ出るわ!自己流俗説の数々!!
「産み分け用のピンクゼリーを使う」王道派から、「感じないように手早くHを済ませる」「かかぁ天下の家庭は男が生まれやすい。旦那さんに優しくしていると女の子が生まれる」など。
一番可能性が高いと感じたのが「排卵検査薬を使うこと」で、早速インターネットで購入!
日本製は高かったので、海外製の簡素な作りで安いものだったけれど、感度はなかなか良好。
基礎体温を測って大体の排卵周期を予想して、排卵検査薬が反応しはじめた直後に子づくりしてみました。
1回目のチャレンジは失敗、普通に生理が来てしまいました。
2回目も失敗、生理が1週間遅れてかなり期待しましたがダメでした。
3回目も失敗、生理が2週間遅れて妊娠検査薬まで使いましたがやっぱり陰性。
女の子を作るX染色体の精子は、男の子のY染色体に比べてスピードは遅い分、
寿命が長いので排卵予定日よりさらに3日前に子づくりするのがベストなんだそうです。
でもなかなか精子が生き残ってくれません。女の子の産み分けは男の子より難しい!
そして4回目のチャレンジ。
生理が2週間遅れて再び妊娠検査薬を使ってみると・・・
うっすらだけど陽性反応が出ました!!
大喜びでいつ病院に行こうかなんて考えていた矢先、突然の出血。
真っ赤な鮮血でした。
もう頭の中は真っ白、流産とか嫌な言葉しか浮かんでこなくて、すぐに病院へ駆け込みました。
「性別を選ぼうなんてぜいたくなことを考えた天罰だ」なんて自分を責めたりして、
病院の待合室で私はずっと泣いていました。
周りの看護婦さんが心配して声をかけてくれたけれど、何も耳には入ってきません。
ようやく診察室に呼ばれてエコーで見てもらったけれど、
やっぱり胎嚢(たいのう)は見えない・・・。
「ダメなら生理みたいな出血が近々あるはず」
そう言われて毎日ビクビクして過ごしたけれど何も起こらない。
そうして1週間が過ぎ、再度病院で見てもらうと、今度はしっかりと赤ちゃんの姿が見えました!
胎嚢が見えないのは、排卵が遅れていたのだろうと言われました。
そうなると精子は1週間ぐらい子宮の中で生きてたことになるんです。
まさに奇跡でした。
その後、成長するにつれて性別も望み通り「女の子」だと判明して大喜び。
無事に長女が誕生しました。
産み分けが成功して本当によかったです。
著者:かのぽむ
年齢:31歳
子どもの年齢:4歳と生後10カ月
海辺の田舎町で4歳の男の子と0歳の女の子、二人の育児に奮闘中!趣味は羊毛フェルトでハンドメイド作品を作ること。
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