1歳8ヶ月の子どもというと大抵は歩けるようになり、転びながらも走り回れるようになります。うちの子どももそうでした。
危険のない外出先では積極的に歩かせましたが、時には抱っこひもを使用することもある時期でした。
当時住んでいたのはエレベーター無しのマンションの3階。
ある日私は子どもを片腕に抱っこしたまま、4~5段を尻餅をつくように滑り落ちてしまったのです。
私は激痛でしたが、子どもはケロっとしています。
一応子どもの全身をチェックしましたが擦り傷ひとつなく、ホッとひと安心でした。
しかしその後、子どもは足を引きずりながら歩くのです。
大泣きはしないものの「痛い~」と訴えてきます。
完全に普段の歩き方と違うので、これは大変だとすぐに整形外科へ連れて行きました。
しかし、1歳8ヶ月はまだ意思疎通がはっきりせず、どこが痛いか聞かれても答えられません。
むしろ病院の先生や看護師さんに恐怖を感じ、私から離れてくれないので診察もまともにできません。
内出血はなく腫れてもいません。
一応レントゲンを撮りましたが目立った変化はありませんでした。
そもそもこの月齢の子どもは骨が柔かく、骨折することはほとんどないらしいのです。
結果、捻挫という診断をされ、足首には取り外しができるギプスを付けてもらいました。
ここから2週間、1歳8ヶ月児のギプス生活が始まります。
大人なら松葉杖を使用するのでしょうが、子どもなので移動は抱っことなり、捻挫した方の足は使わないようにしました。
しかしまともに意思疎通もできず、最近走り回れるようになった小さな子どもに「歩くな」というのは無謀でした。
最初は慣れないため外そうとしていましたが、ギプスをしていると痛みがなくなるようですぐに慣れ、つけたまま家の中を走り回るのです。
家中フローリングの上を走るので、「カツ!カツ!カツ!」という音が響き渡ります。その音がまた本人は面白いようです。
正直「これだけ走れてるのだからもう外してもいいのかもしれない…」と思い、恐る恐るギプスを外して歩かせてみると、やはり痛みがぶり返すようでまた足を引きずり出すのです。
ギプスをつけているため靴を履かせることができず、外では常時抱っこしていなければならないため、私も子どももかなりのストレスでした。
しかし、これはもう病院の先生に言われた安静2週間を守るしかないと思い、歩こうが走ろうがとにかく2週間のギプス生活を乗りきりました。
2週間後診察を受けると、ギプスを外しても良いという結果に。
子どもも足を引きずることなく、元気に歩いてくれました。
大事に至らずにすぐに歩けるようになったので、ホッとしました。
後日マンションの下の階の方から、子どもの足音がうるさいとご指摘を受け、謝罪しに行ったことも今では思い出の一つになっています。
著者:mammama
年齢:29歳
子どもの年齢:1歳8ヶ月と3歳11ヶ月
2人の子どもがおり、男の子と女の子なので性格の違いや育ち方にも日々驚きと発見を感じながら過ごしています。また、主人は子煩悩ですが常識知らずの一面もあり、主人に対しても同様に日々発見と驚きを感じさせられています。このような家族に囲まれて専業主婦をしながら毎日家事・育児・パパのお世話に奮闘しております。
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