その痛みは妊娠32週目、あと少しで産休に入るころの妊娠後期に起こりました。
耐え難い激痛
「イタタ!」
昼寝から目覚めた私は、会陰から足の付け根辺りに、これまでに感じたことのない強い痛みを感じ、起き上がることができません。
そのまま痛みがひくのをこらえ、何とか起き上がることはできましたが、今度は立ち上がることができないのです。
そして、一つ一つの動作に、悲鳴が上がるほどの苦痛を伴いました。
とはいえその時は、
「ここ最近少し歩き過ぎて無理をしてしまったのかもしれない」
「仕事で疲れがたまっているのかもしれない、早めに休めば、明日には回復しているだろう」
と気楽に考えていました。
しかし、その晩は痛みで何度も目を覚まし、寝返りをうつだけで激痛でした。
翌日の朝も痛みはひかず、産休まで2日間の通勤にはタクシーを利用しました。
ちょうど年の暮れの出来事で、お正月休みに入るタイミングであったため、通院している病院も休みに入りました。
また里帰り出産のため、すぐに飛行機で帰省する予定でした。
ぎりぎりまで仕事をしたり、帰省の移動で無理をしたりと、恥骨痛はますます悪化。
歩くこともできず、思うように体も動かせず、日常生活を送るのも困難な状況でした。
産院にて診察、原因・解消法は?
産院では、妊娠によるホルモンバランスの影響と体重の大幅な増加により、姿勢が崩れ、骨盤がゆがんで、広がってしまったことが原因であると言われ、骨盤ベルトを処方されました。
妊娠後期に見られる症状の一つで、特効薬はありません。
骨盤ベルトは、トコちゃんベルトと同じような形状で、約2000円でした。
看護師さんにベルトの装着方法や痛みを緩和するストレッチ法などの指導を受けました。
痛みが和らいだ!その方法とは?
以下私が行った恥骨痛が和らいだ方法です。
1.産院で処方された骨盤ベルトを装着する
多少窮屈ですが、装着していると少し痛みがマシになります。装着位置が骨盤をきちんと固定しているか、意識してはめることが大切です。
2.寝るときは、足の間にクッションを挟みます。
3.寝返りをうつときや横になった状態から起き上がるときは、体をお中の赤ちゃんのように小さく縮めて行います。
4.ストレッチ法1 仰向けに寝た状態で、両膝をくっつけたまま、左右の膝を床に近づけます。痛くない程度の小さな動きでOKです。
5.ストレッチ法2 腰に手をあてて仁王立ちになり、腰を左右10回ずつ大きく回します。無理のない範囲で行います。
6.急激な体重増加を防ぐため、痛みを伴う下半身は固定したまま、上半身のみの運動を行います。
やり方は、負荷の軽いダンベルを両手で持ちながら、左右交互に全力でパンチを繰り返します。
7.前に足を出す動きが痛いので、歩くときは横に足を出して、体の向きをずらして前進していました。
8.お風呂は熱すぎない湯船にゆっくりつかり、疲れや緊張をとりリラックスします。
以上のような方法を実行することで、少しずつ恥骨痛が和らぎ、散歩に行けるようになりました。
またストレッチの幅も広がり、さらに恥骨痛が軽減していくといううれしい結果となりました。
産後、痛みは?
産後当日から恥骨痛はパタッと消えました。
あの恐ろしい激痛が嘘のようです。
妊娠後期は、腰痛やむくみなどのマイナートラブルを良く耳にしていたので、恥骨痛があれほど辛く、大変なものとは思いもしませんでした。
痛みを感じたら、早めに正しい解消法を実行することで、マタニティライフは変わるのだと実感しました。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
妊娠時期別記事
著者:ゆきんこ
年齢:30代前半
子どもの年齢:7ヶ月
寝顔が特に天使の我が子です。育児疲れや日々のイライラも吹っ飛んでいきます!あ、起きてるときももちろん可愛いですよ(笑)
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