育休をとる人にとって気になる「お休み中の収入」、それが育児休業給付金です。
どうやって申請するのか、いつからもらえるのか、どれくらいもらえるのか?
妊娠してから初めて調べたという人も多いと思いますが、もちろん私もその一人……私の場合は会社の人事部から、社労士さんを経由しての申請・給付になるのですが、私の例をご紹介します。
申請には出生届が必要
育児休業は、産前産後休業期間の後からスタートします。
私が社労士さんから受けた説明では、出産日を起算日として、産後56日以降が育児休業期間に当たるとのこと。
この間の収入を、休業前の収入に合わせて一定割合補償するのが育児休業給付金というわけです。
申請には、子どもが生まれた時に役所に提出する出生届を確認しましたよ、という、母子手帳の「出生届出済証明」のコピーが必要です。
ということは、具体的な手続きは出産後に行うということ。
とはいえ、事前に準備できる書類もあります。
私の場合は、出産日の記載や医師の確認がいらない申込書関連の書類を事前に人事から出してもらい、サインや捺印が必要なところは埋めた状態で、人事担当者に預けて産休に入りました。
出産一時金や、それとは別に会社からのお祝い金など、意外と産前産後に用意する書類って多いんですよね。
事前にできるだけ調べられるものは調べ、里帰りで会社や居住地から離れる場合は、急に書類が必要になった場合に備えてコピーをとっておくとよかったな、と思います。
実際もらえるまでには時間がかかる!
育児休業給付金ですが、私の場合、支給条件は「育児休業開始日2カ月経過後から、2カ月に1回申請」となっています。
育休前の「産前産後休暇」が産後56日までですから、出産後、実質4カ月ほど経過しないと給付金はもらえないということ。
この間、当然ですが出産費用や赤ちゃんにかかる諸経費、家賃や生活費などは普通に発生するわけで、給与以外の収入がなければ、実質まとまった収入がなくなってしまいます。
長く会社員をやっているので、なんとなく月1で収入・支出を管理する感覚に慣れてしまい、一定期間、定期的な収入がなくなるというのが具体的にイメージしづらかったのですが、要するに4カ月無職みたいなものか!と思うと衝撃が……
うちの場合は生活費に関しては完全に折半という形をとっているため、無収入期間は貯金を充てるという選択になりました。
とはいえ、里帰りの交通費や赤ちゃんグッズなどの支出を考えると、かなり支出を控えなければならない計算に。
ついついクレジットカードに頼って通販してしまいがちな私にとっては、かなりストレスが溜まりそうな予感がしています。
給付額は育休前の月収×67%?
肝心の給付額は、基本的には育児休業に入る前の給与6カ月分の平均×67% で計算するそう。
ただし、育休取得後6カ月を経過すると、掛け率は50%になるという規定があるようです。
仮に夫婦二人で育休をとった場合でも、期間内の掛け率は同じだそうなので、もし夫が育休をとる予定があるなら、早めに期間を設定した方がお得かも?
私の場合、産休前のラスト1カ月を体調に合わせて時短勤務にしたため、フルタイム勤務時よりも月収が下がっていたり、里帰り出産で通常より早めに産休に入っているので無給の期間が発生したりと、改めて計算してみると実はいくつか不利な条件がありました。
もちろん体調がなによりも優先ですが、育休中の収入を考えるなら、なるべく産休ギリギリまでフルタイムで勤務しておいた方が有利だったなあと思います!
著者:中村ユイ
年齢:36歳
子どもの年齢:2カ月
アパレルメーカーを中心にマーケティング・プロモーションの制作担当としてキャリアを積み、WEBメディアの編集者に。仕事一筋の人生を送る予定が奇跡的に結婚。順調に妊娠までしてしまい、当初の予定とのあまりの違いにおろおろする日々。妊娠してみて、一番辛いことはお酒が飲めないこと…。
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