2人目を妊娠してまず、何よりも不安になったのは「私の入院中、長男は大丈夫?!」という事。
海外暮らしでそばに祖父母などもいないし、出産時2歳半になる長男は生まれてこのかた他の人に預けられたことはなし。
とはいえ長男の出産は大変だったので、やはり今回も夫には立ち会ってほしい。
でもその間の長男のことを考えると。。。と不安がグルグル。
とりあえず、予定日前に日本から母が来てくれることになりました。
予定日1週間前に母が到着。
普段からビデオチャットはしていたものの、母と長男、2人で過ごしたことはなし。
まずはいつもの公園や児童館に一緒に行くところから始めました。
母になるべく料理もお願いしましたが、息子の好物ばかりを作ってくれたので、大喜びで食べてくれて一安心。
その日はいつものように3人で朝から児童館で遊んだ後、近くのレストランでお昼ご飯を食べていました。
するとなんだか頻繁にお腹が張るような気が。
予定日も5日を過ぎていたので、これは来たな!と確信があり、急いで帰宅。
ほどなく夫が帰ってきた頃にはお腹の痛みも15分間隔になっていました。
長男の時にかなり勢いよくお産が進んだので、2度目となる今回はもっと早いだろうと判断、迷わず病院へ出発することにしました。
「お父さんと病院に行って、赤ちゃん出してくるからね。ママはその後病院にお泊まりするけど、パパはすぐ帰ってくるからね!」と反応にドキドキしながらあえて明るく長男に告げると、「うん!おばあちゃんと遊んで待っていたらいいんでしょ」とニッコリ。
物分かりの良さに驚きつつ、そのままドタバタと支度をして車に乗り込みました。
玄関前から車がバックして行くのを見送ってくれた長男。
とびきりの笑顔で「いってらっしゃ〜い!」とブンブン手を振ってくれました。
離れる時にどんなに悲しむだろう、泣き叫ばれたらどうしよう!とまで心配していた私と夫でしたが、息子はその心配のずっと上を行っていました。
爽やかに、にこやかに送り出され、気づかないところで成長していたんだなあと感じ、そのけなげな様子に運転席、助手席ともに陣痛そっちのけで号泣しました・・・。
幸い次男の出産は無痛分娩ということもありスムーズに終了。
元気に出てきたのを確認し、時計を見るとちょうど夜の7時頃。
夫と顔を見合わせて、「よし、間に合うね!早く帰ってあげて!」。
この時間ならまだ長男の寝かしつけに間に合います。
次男よ、すんなり出てきてくれてありがとう!
夫は急いで帰って行きました。
そんな私も長男の事が心配すぎて結局2泊で退院。
長男の「お兄ちゃん」デビュー、本人よりも両親の方がオロオロしてしまったようです。
著者:はちたろう
年齢:40歳
子どもの年齢:8歳と5歳
2、3年住んでみようかと夫婦で引っ越したフィンランドが気に入ってしまい、子供も2人産まれて気づけば10年経過。2014年に帰国し、日本とフィンランドの子育て事情の違いを新鮮に受け止める日々。 長男は鉄ちゃん、次男の頭の中は消防士と忍者でいっぱい。方向が違いすぎて休日のお出かけ先チョイスが最近の悩みの種。
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