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体重管理をしていたのに…!まさかの妊娠糖尿病、カロリー制限を余儀なくされた妊娠生活

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高齢出産の私でしたが、妊娠中は特に大きなトラブルはなく臨月まで進みました。

もちろん、ちょっとした出血をしたり、軽いつわりがあったり、寝ているときに脚がつったり、お腹が大きくなってからは食べたものが逆流してきたり…そんな小さなトラブルはたくさんありましたが、誰にでも起こりえるもので病的なことはありませんでした。

体重も管理して、毎日12,000歩のウォーキング。

最終的に5kgしか増えませんでした。

標準体重ながら食べることが大好きで少しぽっちゃり気味の私だったのですが、お腹に子供がいて自分一人の問題ではない、という思いから太り過ぎるのが怖く、食べるものを気にしたり、ウォーキングを習慣にしたりと頑張りました。

ついつい好きなものを我慢せずに食べてしまいがちな私でも、こんなに頑張れたな、と思うと達成感も感じてとても嬉しかったです。

そんな中、臨月に入ってからまさかの事態が起こりました。

なんと、「妊娠糖尿病」が判明したのです。

 

●赤ちゃんの体重がどんどん増えて…

私は里帰り出産をしたので、それまで妊婦健診を受けていた総合病院から、実家近くのやはり総合病院に31週で転院しました。

高齢出産などを気にして総合病院だけを選択しました。

総合病院で順調と言われているのだから、本当に順調なはずだ、とかなりの信頼を置いていました。

しかし、最初に妊婦健診を受けていた総合病院は、どうやら必要最低限の検査しかしない方針だったようです。

転院先の総合病院でもらった出産のパンフレットを見たところ、妊婦が必須で受ける検査はもっと多く、私が受けていないものもありました。

転院先でもしばらくは特に何の問題もなく妊婦健診に通っていたのですが、何だか赤ちゃんの体重の増え幅が大きいようで、臨月には3000gを超えてきました。

それで妊娠糖尿病を疑われ(妊娠糖尿病になると赤ちゃんが巨大児になりやすいため)、検査を受けるように言われました。

考えたこともなかったので「まさか妊娠糖尿病なんて」と思いつつも、ドキドキしながら血液検査を受けました。

その結果、まさに妊娠糖尿病が判明したのでした。

原因としては…はっきりとはわかりません。

妊娠糖尿病はやはり肥満の人の方がなりやすいようですが、体重管理をきちんとしていてもなる人はなるようです。

私の場合、内科の先生に身体に何か問題が起きたときに血糖値のコントロールが働きにくくなる体質なのだろう、と言われました。それに、高齢出産だったこともあると思います。

 

●妊娠糖尿病がわかってからのカロリー制限

私の妊娠糖尿病は軽いもので、対処は食事のカロリー制限だけで済んだのですが、赤ちゃんに何か影響がないか心配にもなり、それに妊娠糖尿病になる人は、将来糖尿病になるリスクが高い、ということを知って、かなりショックを受けました。

こんなに体重管理も頑張っていたのに、どうして??と悔しい気持ちも強かったです。

それからは母にも協力してもらって、カロリーを1日1,800kcalに制限した食生活をし、食前と食後2時間後に血糖値を測定する生活が始まりました。

臨月に入ってからの判明だったので短い期間ではありましたが、それでもカロリー制限を始めてからはお腹が空いて仕方がなく、逆に血糖値が下がり過ぎて頭がボンヤリしてしまう、結構辛い生活でした。

どうも私は血糖値がジェットコースターのように極端に上がったり下がったりしやすい体質のようです。

実は若い頃から夕方頃になると、頭がボンヤリしたり不安になったり不調になることが多かったなと、何となく気になっていたことを思い出したりもしました。

そういうこともあって低カロリーの食事や間食を少しずつ、1日に6回摂る方法を行っていました。

そんな生活のため、臨月になって体重が減る、ということも起こり、大丈夫なのかな?と心配にもなりました。

 

●出産直後の血糖値の高さに驚愕しました

総合病院で、産婦人科と内科の2つの科にかかりながらの出産になりました。やはり総合病院にして良かったと思います。

カロリー制限もうまくいって、内科では「順調にいってますね」と言ってもらえながら、無事に出産することができました。

初産のためさすがに子宮口が全開になるまでには12時間ほどかかりましたが、高齢出産ながら特に大きな問題になる出産ではなく、緊急帝王切開になることもありませんでした。

子宮口周りの筋肉が緩み切ってしまったのか

「赤ちゃんが出た!」

という感覚が全く感じられず、

「え?もう出てきたの?産まれたの?」

と不思議に思っていると目の前に赤ちゃんが突然現れ、感動や嬉しさや不安よりも、ただただ

「本当に私、赤ちゃんを産んだの??」

と物凄く不思議でびっくりした気持ちでいっぱいでした。

さすがに血糖値のことなど忘れ果てていました。

 

妊娠糖尿病だと、生まれたばかりの赤ちゃんが低血糖の状態になることが心配されますが、ありがたいことに赤ちゃんの血糖値にも異常はありませんでした。

生まれたばかりなのに、血糖値測定のために何度も足の裏にチクッと針を刺されている赤ちゃんが可哀想でしたが…。

出産してからもしばらくは食後2時間後に血糖値を自分で計らなければいけませんでしたが、一番驚いたのは産後すぐに血糖値を測定したときの値でした。

理想的な血糖値は120mg/dlくらいまでかと思いますが、なんと私の出産直後の血糖値は「262」!

いかに妊娠・出産によって、身体が普段とは全く違う状態になるかということがわかりました。

 

●出産後は健康体になりましたが…

出産とともに血糖値も正常に戻っていき、カロリー制限からも解放されました。

しばらく甘いものも我慢していたため、ケーキなども食べられて嬉しかったのですが、出産直後の血糖値を思い出すとちょっと怖くなります。

今は甘いものも結構食べてしまいますが、将来本当の糖尿病にならないためには、糖質である白いご飯も控えめに食べた方がいい、と内科の先生に言われました。

それでも、1年に1回ほど健康診断で血液検査のときに血糖値をチェックする程度で良いということなので、そのようにしています。

妊娠糖尿病である間に糖質制限食の本を読んだりして勉強したので、知識だけは得ることができました。

今後も食生活には気をつけていきたいと思います。

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著者:runa
年齢:39歳
子どもの年齢:2歳

1年間の不妊治療を経て、30代後半で妊娠・出産をしました。仕事もしながら、まだ小さな娘の育児にまだまだ悪戦苦闘している毎日です。

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