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顕微授精、採精行為…一体感はないと思っていたけれど、心が寄り添って妊娠へ

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なかなか子宝に恵まれなかった私たち夫婦。

不妊の検査を始めるのに、夫は嫌な顔ひとつせず一緒に病院に行ってくれました。

女性ばかりの婦人科の待合室。

いつもは恥ずかしがって嫌がる夫も大人しく待っていました。

女性の不妊検査は生理がきたらとか、生理が終わって何日目とか制約が多く、結果が出るまで時間がかかります。

しかし男性の検査は精液を採るだけで、結果もその日にわかります。

噂でしか聞いたことのない採精行為。

緊張しすぎて失敗する男性も多いと聞き、夫は大丈夫かしら・・・と心配しました。

夫は広口の蓋つきカップを渡され、採精室へ。

15分くらいして出てきた夫はいつも通りで、

「人妻のアダルトビデオがあってそれはまずいよなー!ソファがふかふかでいい空間だったよ」

と笑いながら中の様子を教えてくれました。

1時間半くらいして結果が出ました。

乏精子症。

精子濃度が基準値の半分以下で、自然妊娠はほぼありえないという説明でした。

スポーツが好きで、病気にもなったことのない夫に突きつけられた重度の男性不妊。

私たちはすぐ顕微授精に向けて準備を開始しました。

とはいっても、夫がすることは私の採卵当日に採精するだけです。

 

採卵の日がきました。

また夫はひとり採精室へ。

初めての顕微授精でできた受精卵はグレードはいいものの、結局妊娠にはつながりませんでした。

受精卵がなくなり、2回目の顕微授精にのぞみました。

2回目も夫は採精室にひとりで行きました。

そしてまたグレードのいい受精卵ができました。

しかし着床しませんでした。

夫は

「精子の量だけじゃなく、質も悪いのかもな・・・残業続きだったし・・・」

と少し落ち込んでいるようでした。

3回目の顕微授精。

今回は家で採精してから病院に持って行くことにしました。

採精後2時間で病院に渡さないといけないため、朝から出かける準備を整えてからいざ採精です。

ひとり寝室にこもる夫。

しばらくして出てきたので、終わったのかな?と思ったら、
「少しハグさせて」

と抱きしめられました。

長めに抱きしめられ、

「じゃあ、採ってくる」

とまた寝室にこもりに行きました。

10分もしないでハンカチに包まれたカップを持って寝室から出てきました。

「じゃあ、行ってくるね!」

私はカップを持って病院に急ぎました。

そして、妊娠しました。

 

顕微授精や採精行為はそれぞれ別々に行う工程が多く、一体感はないと思ってました。

でも、違ったんです。

心が一緒に寄り添うこと。

心の一体感も大切なのだと、この妊娠は教えてくれたのでした。

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著者:あとり
年齢:30代
子どもの年齢:1歳8ヶ月

共働きの夫婦。やんちゃな2匹の愛猫とイヤイヤ期目前の女の子のお母さんです。趣味は断捨離。増えるおもちゃの片付けに苦悩中。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。