妊娠した喜びを感じること束の間、妊娠8週目くらいから私にしっかりと訪れたつわり。
急に何を食べても美味しさをまったく感じなくなり、ついには、水さえも味が変に感じられ口にするのが億劫になりました。
ベッドに横になりながらスマホサイトなどで、つわりで苦しむ方々の情報を読みあさり、「私だけの苦しみではない。」と念仏のように言い聞かせましたが、1日中感じるムカムカに、この苦しみはずっと続くのではと絶望的な気持ちになりました。
夫からは、「日頃スポーツをやっていない体力のない人や、胃腸の強くない人はなりやすいんだってよ。あてはまるね」と言われ、
「そんなの今言われても、もうどうしようもないし!」とイラッとする事も多々。
辛すぎて外出することもままならず、「もうダメ。」が、いつしか口癖になり、しかも、ほぼ寝たきり状態だったため、毎日が楽しくなさすぎてつらいけど退屈状態でした。
「つわりで食べ物を受け付けられないときは、無理して栄養は取らなくてもいい。」
と、サイトにコメントしている専門家の方の話を頼りに、
「無理して食べなくても大丈夫、どうにかなる」と食べる事を頑張らなかったため、体重は一気に3kg程度落ちました。
と同時に、空腹になるのも気持ちが悪くなってしまうというジレンマにも陥っておりましたが、そんな時かろうじて私を助けてくれたのは、フルーツ類でした。
最初の頃はパイナップルのお世話に。
ただ、不思議と味覚が毎日のようにコロコロ変わり、「昨日食べられたパイナップルが今日は受け付けられない!」なんてことも多く、次はメロン、次はオレンジなど、食べられるスイーツも日々変化。
そのため、買いだめも難しく、せっかく夫が「パイナップル買ってきたよ。」と気を遣ってくれても、「ごめん、今日は食べられなくなった。」と謝ることも多かったです。
そんな生活が続き、引き続き水を飲むのも気持ちが悪いので、脱水症状にもなりかけ、結局病院で何度も点滴を受けました。
点滴を受けても、病院の先生がおっしゃるような、スッキリ感はほとんど感じられなかったのですが、脱水症状になってはいけないという一心で受けていました。
そんな苦しみは、妊娠6ヶ月ごろまで続き、さらに、つわりが終わりかけの頃には、頭が割れるんじゃないかと思うくらいの激しい頭痛に見舞われたものの、その後は急に食欲が盛り盛りっと復活し、苦しみがウソのように消えて行きました。
「2人目を産むなら、年齢的にも急がないと。」なんていいだした私に、夫は「あんなにこの世の終わりみたいに苦しんでたのに」と呆れ顏です。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:ぶらんぼん
年齢:39歳
子どもの年齢:妊娠7ヶ月
妊娠6ヶ月で夫の仕事の関係で、パリに移住し、慣れない土地での出産に向けて不安な日々を過ごしています。毎日大変だけど、元気で健康な赤ちゃんに出会えるのが楽しみです。
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