蛯原英里さんは2014年8月に、安めぐみさんは2015年3月に、それぞれ女の子を出産。普段から仲のいいママ友でもあるお二人に、つわりの大変さや、ご主人の気遣いで嬉しかったこと、妊娠時代にやってよかったことについてお話いただきました。
それぞれのつわり。つらかった時、夫が見せてくれた気遣いとは
蛯原さん:つわりはあった?
安さん:あった、あった。
蛯原さん:私は初期だけだったの。妊娠がわかってから2ヶ月間ぐらい。そんなにひどくなくて吐くことはなかったけど、いろんなニオイがダメになって気持ち悪くてずっと『かむかむれもん』をかんでた。一年分ぐらいは食べたかも(笑)。
安さん:酸っぱいのがほしくなるよね。ダメだったのはニオイだけ?
蛯原さん:うん、ニオイだけだった。食べ物でハマったのはトマト。買い置きがないときは、主人が寝たあとこっそりケチャップを舐めたりしてたよ。
安さん:えー、ホントに! 今思うとすごいことだよね。
蛯原さん:一番つらかったのは電車のニオイ。特に満員電車がダメで、アロマを吹き付けたマスクを必ずしてた。
安さん:私は吐きづわりが大変だったなぁ。妊娠がわかったころからすごく気持ち悪くなって、テレビで見るような見本のようなつわりがはじまって。まずニンニク、次は出汁(だし)っていう感じで、ダメなものがどんどん増えていったの。飲み物も、最初はジンジャエールみたいな炭酸でごまかしていたんだけど、飲めるものが少なくなって、麦茶やルイボスティーまでダメになっちゃって。最終的に飲めたのは水だけだったよ。
蛯原さん:うわー、それは大変。体重も減ったでしょう?
安さん:5キロ減った。とにかく食べると吐いちゃうし、食べなくてもずっと船酔いしているみたいで。でもなぜか不思議と、東さん(ご主人でお笑いタレントの東貴博さん)がたまに家にいるとき作ってくれた料理は食べられたんだよね。
蛯原さん:愛情のおかげだね!
安さん:東さんがいないときは、とにかく何か食べなきゃと思って、お湯でゆでただけの湯豆腐をそのまま食べたりしていた。5ヶ月過ぎた頃から、だいぶ食べられるようになったんだけど、ニンニクは最後までダメだったな。
蛯原さん:ずっと仕事は続けていたよね。
安さん:そうそう。妊娠を公表したのが安定期に入った頃だから、それまでにどんどん痩せていく私を心配してくれた仕事関係者には、「夏バテです」って嘘をついてた(笑)。仕事以外はずっとベッドで横になって、スマホでつわりの体験記とか読みながら「この辛さは赤ちゃんが元気な証拠なんだ」「いつか必ず終わるんだ」って自分を励ましたりして。あと、いくら吐いても東さんが「順調な証拠じゃん」って、ポジティブに受けとめてくれたのもありがたかったかも。
蛯原さん:私も、主人が放っておいてくれたのがよかった。深刻に心配されると、こっちも気を使っちゃうもんね。
安さん:そのかわり、私が唯一大丈夫だったポン酢を何種類か買ってきて、さりげなく冷蔵庫に入れておいてくれたのは嬉しかったな。食べられそうなものを探してきてくれたりね。
蛯原さん:私も、外食するとき「何が食べられる?何食べたい?」って聞いてくれたのは助かった。
つわりが終わった!やってよかったのはマタニティフォト
安さん:英里ちゃんはつわりが終わったあと、すっごく元気そうだったよね(笑)。
蛯原さん:つわりが終わった途端、霧が晴れたようにサーッと気持ちが明るくなったの。それでまず、やりたいことリストを書き出してみたら、軽く10個以上になっちゃって。マタニティフォトを撮る、マタニティヨガをやる、4Dエコーを撮る、旦那さんと温泉旅行に行く、映画館で映画を観る、蛍を観に行く、焼肉とラーメン屋を食べに行く…とかいろいろ。
安さん:ブログにも書いていたよね。マタニティフォトは、英里ちゃんが撮った写真がとってもキレイだったから、教えてもらったスタジオに私も撮りに行ったよ。最初はそういうこと考えてなかったけど、他の先輩ママにも「将来、子どもに見せてあげられるから撮ったほうがいいよ」って言われて、本当に撮ってよかったと思ってるんだ。
蛯原さん:あれは絶対オススメだよね。すっごくいい記念になるから。
安さん:でも自分からやったのはそれぐらいで、安定期に入ってからも地味に気持ち悪かったんだよね。だから、積極的に何かやろう!という気に全然なれなくて。たまに主人が「今しか行けないから」と温泉に誘ってくれたりして、重い腰をあげて行ったぐらい。
蛯原さん:そういうときも、旦那さんが協力的だとありがたいよね。
肌のシミが濃くなった!妊娠中の身体の変化
安さん:妊娠中、つわり以外のトラブルは特になかったんだけど、肌のシミが濃くなっちゃって。先輩ママのヘアメイクさんに「産後は薄くなるから大丈夫!」って言われたんだけど、全然まだ薄くなってないからちょっと心配。
蛯原さん:私は、妊娠中になぜか色が白くなって肌の調子もよかったんだけど、産んだあとにシミが濃くなっちゃった。
安さん:やっぱり気になるよね。妊娠線は朝晩しっかりクリームとオイルを塗っていたからか、まったくできなかったけど。
蛯原さん:わたしも同じ。でも妊娠後期が夏だったから、戌の日のお参りのとき水天宮でもらったさらしと腹帯を巻いていたら、あせもができちゃった(笑)。
安さん:私は冬だったから、マタニティタイツやもこもこの衣類で、身体が冷えないようにとにかく温めてたなぁ。どんどんお腹が大きくなっていったから、ネット通販でなるべくきつくないものを探して買い足したりして。
蛯原さん:ネット通販は本当に便利で助かるよね。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
安めぐみ
やす・めぐみ/ 1981年東京都出身。CM、映画、テレビ、ラジオ、雑誌等で幅広く活躍。アロマテラピー検定1級の資格も持つ。2011年12月に東貴博さんと結婚。15年3月に第一子となる女児を出産。現在、ラジオ番組『「焼酎ダイニングJ-FairyYASU」』、テレビ番組『ぴったんこカンカン』(TBS)、『カンニングのDAI安吉日』(BSフジ)、ラジオ番組
蛯原英里
えびはら・えり/ 1979年宮崎県出身。看護師としてNICU(新生児集中治療室)で約6年間勤務後、アパレル業界を経て、IHTAチャイルドボディセラピストの資格を取得。12年、ena AMICEを設立し活動開始。14年8月に第1子の女児を出産。15年、日本チャイルドボディケア協会設立。著書に『蛯原英里のベビーマッサージ 』など。
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。
衣裳強力(蛯原さん)/ニット¥27,000 スカート¥25,920(ともにTOCCA) (安さん)/ニット ¥26,000(ストラ)スカート私物
スタイリング/鈴木由香里(蛯原さん)、山口沙織(安さん) ヘアメイク/佐々木育美(蛯原さん)、松永香織(安さん) 撮影/冨永智子 取材・文/樺山美夏