妊娠・出産・育児の情報サイト


「のんきな母親でごめんね」新生児黄疸を経験して、初めて芽生えた母親の自覚

f:id:akasuguope01:20150918232856j:plain

妊娠中、順調に増加した私の体重とは裏腹に、娘は2500gギリギリの小さめな赤ちゃんとして生まれました。

イメージしていたより小柄な姿に一時は心配もしましたが、しっかり泣いて元気でいてくれたことや、病院のスタッフの皆さんが優しく支えてくださったこともあり、育児への緊張感というよりは、無事に出産できた安堵感の中で入院生活を過ごしていました。

 

そんな中、同日に出産していたことをきっかけに仲良くなった方が

「うちの子、黄疸で光線療法を受けることになったの」

と少し不安そうに話してくれました。

その時の私は、黄疸自体は知っていたものの光線療法という言葉にはピンと来ず、

「心配ですね」

としか返すことができませんでした。

 

ところが翌日、娘にも黄疸傾向があるということで同じく光線療法を受けることになりました。

しかし、恥ずかしながらその説明を受けたときでさえ、昨日聞いたのはこれのことか、という程度の認識でした。

娘を預け、一人で病室に戻って新生児黄疸について調べていると、適切な処置をすれば過度な心配は不要と書いてあるにも関わらず『神経への毒』といった恐ろしい説明ばかりが目に入り、どんどん不安な気持ちになってきました。

それまで母子同室で、ベビーカートが置かれていたすぐ隣の空間がポッカリ空いてしまったことも、心細さが増した原因だったかもしれません。

 

しばらくして授乳に呼ばれ新生児室に行くと、部屋の奥の透明な箱から娘を出して渡されました。

なんとか母乳をあげ看護師さんに娘を預けると、おむつだけの状態でアイマスクを着けられ、また透明な箱の中に入れられてしまいました。

治療に必要なこととわかっていても、その姿は本当にせつないものでした。

何か世話が足りなかったんだろうか、あんなに小さな体で自分では何もできないのにのんきな母親でごめんね、と心の中で何度も反省をしました。

 

結果的には、娘も同日出産された方のお子さんも経過良好で予定通りに母子揃って退院することができました。

今振り返ると、アイマスクを着けた娘の姿を見て胸が苦しくなり、

「これからはなんとしても自分がこの子を元気に育てなければ」

と決意したあの時が、私が本当に母親になれた瞬間だったのかもしれません。

f:id:akasuguope02:20151221224126j:plain

著者:すち子
年齢:31歳
子どもの年齢:1歳

現在は専業主婦として1歳の娘を育児中。成長にともない増え続ける「物」と闘いながら、苦手だった片づけを克服するチャンスと思い、日々試行錯誤しています。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。