離乳食が中期~後期へすすんでいくと、だんだんとバリエーションに困ったりしていませんか?
我が家では、そんな時精進料理でよく使う「お麩」が重宝しました。
フワフワモチモチの麩は、赤ちゃんも大好き!
離乳食のバリエーションの中に、お麩メニューを取り入れて、食べることに飽きないようにしていました。
まだ歯が生えたての時期は、細かく砕けば食べることができますよ。
お麩は小麦から作られており、お寺では貴重なたんぱく源として、”もどき料理”等に使われてきました。
栄養面ではミネラル(ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・鉄・亜鉛など)が多く含まれています。
脂肪が少ない良質な植物性たんぱく質で、かつカロリーも低く消化がよいので、赤ちゃんにはオススメです。
今回は一般的な乾燥麩を紹介します。
麩自体には、ほとんど味がないので、どんなお料理にも使えますよ!
【お麩と野菜のトロロンスープ】
【材料】(2~3食分)
[A]出汁 500ml
[A]人参 20g<5㎜角切り>
[A]大根 20g<5㎜角切り>
[A]玉葱 20g<5㎜角切り>
[A]塩 ひとつまみ(小さじ1/4)
乾燥麩 10g<細かく砕く>
(乾燥パセリ お好み)
【作り方】
① 小鍋に[A]を入れ、具材がやわらかくなるまで煮込む(中火10分程)
② アクをとって、麩を加え、ひと煮立ちさせて(中火3分程)完成!
出汁には、昆布(約5㎝×5㎝)を使いました。精進料理では、昆布や干椎茸を出汁に使うことが多いですが、お好みのもの(鰹出汁・コンソメ等)でOKです。麩は、袋に入れて揉むと、簡単に細かくなりますよ!仕上げに砕いた麩を入れることでスープにとろみがつきます。野菜の栄養が溶け出したスープごと食べてくださいね。
【お麩と豆腐のふんわりハンバーグ】
【材料】(2個分)
[A]木綿豆腐 50g<水切りする>
[A]乾燥麩 10g<細かく砕く>
[A]玉ねぎ 20g<みじん切り>
[A]片栗粉 小さじ1
[A]塩 ひとつまみ(小さじ1/4)
油 小さじ1
(プチトマト 1個)
(パプリカ 20g)
(ブロッコリースーパースプラウト 10g)
【作り方】
① ボウルに[A]をいれてよくもみ、2等分して小判型に成形する
② フライパンに油を熱し、両面にこんがり焼きめがつくまで焼いて(中火2分+2分)完成!
麩が豆腐や玉葱の水分を含んで、やわらかくまとまってくれます。
味つけは、離乳食のうちはなるべく薄味がオススメです。
幼児食になったら、カレー粉を少し加えたりして味に変化をつけてください。
離乳食は毎日毎食ごとに子どもの食べられる量や飲み込める大きさ・かたさが変化していきます。
食を通じて子どもの成長が一番感じられる時期でもあります。
毎日大変だと思いますが、楽しんで作ってみてくださいね!
著者:麻生怜菜
年齢:33歳
子どもの年齢:1歳
長崎県生まれ。全国を転々とした幼少時代を過ごし、旅行好きの両親の影響もあり47都道府県全ての地域食材、郷土料理を食べて成長する。
大学卒業後、営業職を経験。結婚後、旦那さんの実家がお寺であったことをきっかけに、お寺行事食に関わり、伝統的な和食に興味をもつ。
日本の伝統食、特に精進料理の考え方や調理法、食材などに感銘を受け、伝統的な調理法や食材を、現代のトレンドと融合した食文化の発信する場として、2011年より「あそれい精進料理教室」を主宰。
2015年より料理教室応援サイト「 #FunCookingLab in the Kitchen」代表。
・HP
あそれい精進料理教室
#FunCookingLab in the Kitchen
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