妊娠が判明したとき、ふと頭をよぎったのはこれからの生活をどうしていこうかということでした。
実家の父が病気で無職、母も介護をしながらのパート生活だったので、毎月少しではありますが仕送りをしていました。
わが家はマイホームを購入したばかりで、夫もローンを背負っている立場。
私が出産し、働けなくなったら実家に仕送りできなくなるということが不安でした。
私は契約社員という立場で、社内の規定により正社員登用試験の時期は、どう計算しても出産後。
正社員ならともかく、契約社員という立場でお金が支給される可能性は少ないと思っていました。
しかしインターネットなので調べていくと、「1年間内に1ヶ月に11日以上働いた月が12ヶ月以上ある」等の条件を満たしていれば、契約社員でも派遣社員でも育児休業が取得できるとのこと。
当時社内では育児休業をしている先輩が2人いました。あれ、そういえば彼女たちも契約社員だったはず…。
人事に面談の機会をいただき質問してみると、入社して1年たっている私ならば育児休業を取得できるとのこと。
それは単に職場復帰の席を用意してもらえるというだけでなく、育児休業中は月給の67パーセント(育児休業開始から180日目まで、以降50パーセント)が支給されるといううれしい内容でした。
おまけに社会保険料も免除されるが支払ったものとみなされるそう。
社会保険料免除も給付金が67パーセントまで引きあがったのも2014年4月以降からということで、国のサポート体制が強化されていることを実感し、感謝しました。
そして、息子を出産してから育児休業をいただき、実感したのはこの給付金がなければ私はどうやって生活していただろうかということ。
赤ちゃんの自費の予防接種代は高額ですし、育児グッズを一通りそろえるのには予想以上にお金がかかります。
そんな中、自分にお金がなかったら、洋服一枚購入するにも夫へ相談しなければならなかったでしょう。
育児休業給付金のおかげで実家への仕送りは継続できていますし、自分にごほうびのお買い物やランチも気兼ねなくできます。
現在契約社員や派遣社員の方で出産後のお金に不安がある方は、自分に該当するかどうかを調べ、人事に尋ねるなどして不安を解消されてくださいね。
著者:バニラ
2015年9月に第一子を出産。30歳です。出版・広告会社でライターをしており、育児休業中です。春に職場復帰を考えています。育児も仕事も楽しみながら頑張って生きたいです。
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