陣痛自体は、朝6時から始まり18時に出産したので全部で12時間ですが、本格的に痛かったのは3時間、陣痛室を飛ばして分娩台に乗ってからは2時間での出産でした。
出血量も少なかったようです。
検診に行くたび、医者に産道の長さを測られては、
「もっと動きなさい、このままでは42週を過ぎても出てこなくて苦労することになるよ」
と言われ続けました。
どうせ、旦那さんに甘えて家事してもらって、ちやほやされて家でぐーたらと過ごしているんでしょ…くらいのニュアンスさえ込められている気がしました。
でも、当時の私は家事はもちろんのこと、これ以上どうしろっていうのよと言うくらい、ウォーキングとマタニティヨガに明け暮れていました。
最初の頃は、もっと動けとか、このままでは難産になると言われてビビっていましたが、毎日2時間のマタニティヨガと5kmくらいの膝が痛くなるほどのウォーキングをしていて、これで陣痛がこないならもうしょうがないと開き直りの境地でした。
マタニティヨガとウォーキングをしていたのは妊娠8カ月になってからでした。
仕事を辞めて、時間はあるけれど、なるべくお金を使いたくないなと思って始めた日課でした。
朝、夫を送り出してDVDを見ながらマタニティヨガをし、ウォーキングと言う名の散歩にでかけていました。
目的地の本屋やカフェに行って帰ってきます。
ドトールのカフェオレを飲むために2時間歩くのは我ながら笑えてきますが、出産してからの外食の困難さを思えば、行ってよかったとしみじみ思います。
大好きなお米を半分の量にして、豆腐やキャベツで誤魔化して堪えました。
最終的には8キロの増加でした。
そうして迎えた妊娠37週。
何の前触れもなく、出血して陣痛が来ました。
最初はいつもより強い張りだなと思っていたのが、数時間経つとこらえきれない程になりました。
しかし、病院に行っても助産師さんがカルテを見ながら、このまま帰ることになるかもしれませんよと言います。
この痛みを家で耐えるのかと絶望しながらも、一応子宮口を見てもらうと5cm開いていて、助産師さんもびっくりしていました。
スピード出産はウォーキングとヨガと体重管理の賜物だと思っています。
しかし、父親に「安産で良かったね」と言われた時はムカッとしました。
安産でも痛いものは痛かったし、あの日はこれまでの人生で一番頑張った日です。
著者:ぽよん
年齢:32歳
子どもの年齢:1歳4ヶ月
餡子が大好きです。特に濾し餡派です。大福もお団子もオハギも濾し餡一択。濾し餡の鯛焼きが無くて鯛焼きメーカーを買って自分で濾し餡の鯛焼きを作るくらい大好きです。なんでこんなに美味しいのかしら。
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