私は国際結婚をして、海外に住んでいます。
海外に住んで間もなく、妊娠しました。
初めての妊娠で、産婦人科なんて産まれてから行った事がなかったので、
「男の先生よりは女の先生の方が恥ずかしくないかな」
と思って、主人に病院の予約を入れてもらう時に、女の先生を予約しました。
始めは、女の先生なので恥ずかしくなくて良かった、と思いましたが、良かったと思ったのもつかの間でした。
と言うのも、妊娠が分かって数ヶ月してからの事ですが、私の検診中に、受付の人からの連絡で、外国人の患者さんが女性の医師を指名していると連絡が入っていました。
私も主人もその場に居たのですが、私の担当医は平気な顔をして
「外国人は面倒だから引き受けたくない」
と一言だけ受付の人に伝えていました。
私も主人も一瞬開いた口がふさがらなかったです。
なぜなら、私も医者からすれば外国人だし、面倒だと思って診察をしているのか、外国人だから適当に見ているのか、と思うと本当に悔しかったです。
家に帰って主人に、担当医を変えたいと言ったりしてみましたが、同じ産婦人科内にいる他の先生達に変えたとしても、何か告げ口をされて対応が悪くなっても嫌だからと、そのままその先生に診てもらう事にしました。
でも、それからも相変わらず愛想のない対応で、体に何か異変を感じて定期検診以外の時に連絡をして診てもらおうとしても、受け付けてくれませんでした。
それどころか、何度も電話をしてやっと先生に電話を繋いでもらっても、話を私がしている途中に勝手に電話を切ってしまいました。
そしてまた私が、
「電話が切れたのでもう一度先生に繋いで欲しい」
と言って受付の人に頼むと、なんと、
「(私の)担当の医師はもう帰って、ここにはいません」
と言われました。
「えっ?」
(…今まで話していたのに、勝手に電話を切って家に帰ったの?)
もう、これ以上ない失望感で押しつぶされそうになりました。
外国人だったら、妊婦でも助けてくれないのか、そう思いました。
この先生は、私の事なんて何も心配してくれていない。
私のお腹の赤ちゃんの事なんて、何も心配してくれていない。
そう思うと、心の底から悔しかったです。
悔しくて悔しくて、電話を切った後もそのまま泣いていました。
主人にもその事を言うと、
「もうこれ以上この担当医には任せられない」
と言いながらも、なぜかいつも検診日にはこの担当医に会うような感じになっていました。
あの時勝手に電話を切った事も、私の体の不調が酷くて困っていた事に関しても、いつまでも先生は私に聞く事はなかったです。
そして、その担当医は私の出産の日にも立ち会う事はなく、休暇に行っていませんでした。
私は、何て酷い産婦人科の先生を選んでしまったのか。
初めての妊娠で、しかも外国での出産は予想以上にストレスが有ったのに、その上産婦人科の先生までこんな感じだなんて。
もう本当に何度思い出しても涙が出てくる程ショックでした。
著者:カロりん
年齢:40歳
子どもの年齢:5歳
国際結婚をして海外に住んでいますが、海外に住んで初めて日本の良さに気づかされています。ただ、私が住んでいるのは日本ではないので、早くこっちの生活スタイルに慣れないといけないと思っています。
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