妊娠・出産・育児の情報サイト


頼るなら遠くの親族より近くの他人?産褥期ママのココロとカラダの休め方

f:id:akasuguedi:20160325132112j:plain

筆者は2人の子がいるのだが、1人目のときは里帰り出産、2人目は自宅に親たちに来てもらう形で産褥期を乗り切った。

なぜ2人目のときはそうしたのか、というお話をしていきたい。

 

■どんなに仲良くても、近すぎるとよくないこともある

思春期は別として、比較的両親とは仲のよい筆者である。

実家も大好きで、結婚前に一人暮らしをしていたころは毎週のように実家に帰っていた。
なので、出産に関しても何も考えずに、実家の目の前にある病院で産もうと思っていたのだ。

妊娠32週からは出産をする病院にかかりはじめたが、逆子だったため、産休に入ると同時に実家で待機しているよう、医師から言われた。

都内どうしとはいえ、片道1時間以上かかる。

いつ破水するかわからない、大きなおなかで行き来するのもはばかられ、夫は週末しか来ることができない。

徒歩5分ほどの駅ビルに散歩しに行くことだけが楽しみになった。

 

無事に出産し、退院すると、

「1ヶ月は外に出ちゃダメよ」

と母親から言われ“精一杯の大冒険がベランダに出ること”という日々になった。

元来、休みの日には時間いっぱいまで外出を楽しんでいた身。

最初の1週間は慣れない育児と、帝王切開だったのでおなかの痛みもあり、あれよあれよと過ぎていったのだが、2週目からだんだんつらくなってくる。

……外に出たい。

玄関からとにかく出たい。

 

ちょっとした買い物に行こうとするも、

「行ってくるからいいよ」

と母親はお財布を持ってそそくさと出て行った。

残された赤子と私。

 違う、そうじゃない。

私が外に出る口実が欲しいのだ。

このままでは“囚われの身”のようになってしまう……。

 

また、離れて住んでいた数年の間に、お互いの生活リズムは別のものになっており、些細なことで軋轢は生じた。

「もう、家に帰りたい……。」

出産後、3週間で早くもギブアップ宣言である。

 

見かねた夫は、来宅していた休みの日に、私におつかいを頼んでくれた。

これをきっかけにちょっとずつ表に出るようになった私だが、一歩外に出た瞬間、己の筋力の衰えに気づくのだった。

結局1ヶ月間滞在し、お宮参りとともに帰宅した私と長男であったが、

「もし2人目のチャンスがあったら、そのときは長男の生活もあるし、里帰りはやめよう」

そう思ったのだ。

 

■里帰りしないで出産してみた

そして5年後、2人目を出産することとなった。

普段から週に3回は実母が夕方来てくれていたので、産休も出産前はだいぶ楽することができた。

産後は、地方から義母が来てくれて、退院後の1週間は、家事から長男のお迎えから、いろいろお願いできることになっていた。

……問題はそのあとである。

 

体は思うように動かない。

しかし、長男のお迎えは産休シフトなので、産褥期の1ヶ月は通常保育、それ以降は16時のお迎えと決まっている。

1人目のときみたいに、

「1ヶ月は外に出ちゃダメ」

とは、もう誰も言わないし、この状況でそれはとても言えない。

 

次男の沐浴を一人で行うのに若干の不安があったので、事前に産褥ヘルパーさんを申し込んでいた。

義母が帰ったあと、実母の来ない日に来てもらって沐浴の介助をせめてお願いできれば、という思いだったのだ。

ところが、区のサービスに申し込むも、該当者が見つからないのできびしいとの連絡。

これはもしかして、妊娠がわかった段階から申し込むべきだったのかもしれない。

次に、生協のサービスに申し込むと、時間はかかったがマッチングしてくれた。

「午前中、2時間だけなら大丈夫なんですけど」

そのほかにも『料理は苦手なので頼まないで欲しい』など細かな条件があったが、いないよりいい。

とにかく、家で赤子とサシじゃないだけで安心するということは、すでに知っている。

誰かがいてくれる、それだけでよかったのだ。

 

ヘルパーさんが来ている間に少し休んだり(といっても熟睡はできず)、洗濯をお願いしたり、リハビリを兼ねてちょっとずつ一人で外出してみたり、1ヶ月の間にいろんなことができた。

 

実は、義母がやってきて数日後、

「遠いところに行きたい」

とこぼすようになっていた。毎日家の中と保育園の往復で、鬱々としたものがたまってしまったのだろう。

「ねえ、お母さんが都心に出たハイジみたいになってる」。

私は夫にそう告げて、観光すべく手配をしてもらった。

 

家から出られないストレスは私が一番よくわかっていたつもりだったけど、それは「産褥婦だけのもの」ということでもなかったのだ。

<<産後、親に頼るのも、親の都合や気持ちにも配慮しないとだなあ。
わりきって外注するのもお互いのためだったりするのかもしれない。>>

そう思ったのであった。

f:id:akasuguedi:20160325132152j:plain

著者:kikka303

年齢:39歳
子どもの年齢:5歳2ヶ月・0歳11ヶ月

1976年東京生まれ、都立北園高校出身。東京モード学園に進学するもインディーズブランドブームにのって学校を中退、以降フリーランスのデザイナーとして活動。その傍ら、会社員としてデジタルコンテンツを担当。2010年に結婚&出産。現在は都内某所にてWEBディレクター職についている。超イクメン夫、チャラい長男、食いしん坊な次男との4人暮らし。
Twitter:@kikka303

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。