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出生時1,500g、両掌に収まってしまうほど小さなわが子…保育器の中の姿に誓ったこと

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妊娠8か月の時に早産となり、出生時体重が1,500gに満たなかった次男は、産まれてすぐに保育器に入れられました。

そのため出産後は離れ離れに過ごすことになりました。

本来なら傍にいるはずの赤ちゃんがそばにいない寂しさに、私はベッドの中で声を殺して泣いていました。

 

出産から1日後、面会許可がおりると、私は次男に会いに行きました。

やっと、会えた…。

顔をよく見ようと保育器のガラスに顔を近づけて目にしたのは、両掌にすっぽりと収まってしまうほどの小さな小さなわが子。

口には人工呼吸器のチューブ、胸には心電図モニター、手足には点滴や酸素のモニター…。

想像していたよりもずっと痛々しいその姿に、涙があふれて仕方がありませんでした。

 

保育器の窓から手を入れてそっと触れてみると、次男はわずかに目を開けて、またすぐにその目を閉じました。

すぐにでも抱っこしてあげたい!

そんな強い思いにかられましたが、保育器の中の次男を抱き上げることはできません。

小さなわが子がたった一人でそこで眠っているのを、ただ見ているしかなかったのです。

 

こんなに早く、産んでしまってごめんね。

ずっとそばにいてあげたいのに、一人ぼっちでいさせてごめんね。

おっぱいを飲ませてあげることもできなくて、ごめんね。

それまで抑えていた次男に対しての思いがどんどんあふれてきて、私はただ、泣きながら小さな頭を撫で続けていました。

 

私がなにより辛かったのは、普通の赤ちゃんなら当たり前にしてもらえるはずのことを、次男にしてあげられなかったことです。

一日中一緒に過ごして、泣いたら抱っこしてあげて、一緒に眠って…。

出産前に思い描いていた、当たり前だと思っていたこと。

でも、忙しいNICUでは緊急アラームでも鳴らない限り、そばに看護師さんが来てくれることはありません。

入院中の私はなおさら、NICUに入り浸っていることはできません。

抱っこはおろか、普段はそばにいてくれる人さえなく、一人静かに耐えていた次男。

「誰も、来てくれない…」

そんな風に寂しい思いをしているのではないかと思うと、本当にいたたまれなかったのです。

 

その日、小児科の先生から、

「体重が2,300gを超えるまでは、保育器で様子をみます」

と告げられました。

2,300gになるまでには、あと800g。

体重をそこまで増やすのにどのくらい時間がかかるのかわかりませんが、今はそれを待つしかありません。

 

保育器から出ることができれば、抱っこしてあげることができる。

おっぱいだって、飲ませてあげられるかもしれない。

そう思いながら次男を見つめると、もう、すやすやと眠っていました。

その姿を見ていると、私の心の中に希望のようなものが湧いてきました。

 

次男は今、一人でこんなに頑張っている。

少しでも気持ちを切りかえて、私も自分ができることを全力でやっていこう。

それが、一番の近道になるに違いない。

今、私がこの子のためにできることは、栄養たっぷりの母乳をたくさん届けることと、できるだけ頻繁に会いに来て、この手のぬくもりを伝えること。

よし!お母さん、頑張るからね!

早く大きくなって、一緒におうちに帰ろうね!

私の気持ちを前向きにさせてくれた健気な次男の姿に感謝するとともに、あらためて前向きに頑張っていくことを誓ったのでした。

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著者:minimix
年齢:40歳
子どもの年齢:3歳と1歳の男の子

次男の病気を機に仕事を辞め、ライターとしての活動をはじめました。趣味はベリーダンス。歌や踊りが大好きな子供たちと、にぎやかな毎日を過ごしています。

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