ゼクシィBaby みんなの体験記


二人目出産で赤ちゃん返りする息子にイライラ。「お母しゃんが、好き」の一言で目が覚め涙が溢れ出す

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二人目の赤ちゃんの出産入院で、はじめて上のお子さんと別々に生活する、という経験をされる方は多いのではないかと思います。
私もそんな中の1人です。

当時長男はまだ1歳半で、完全な断乳はできていませんでした。
何かあるとすぐに私の膝の上に乗ってきておっぱいを飲もうとする長男。
赤ちゃんのような甘え方をしてくるのはかわいいけれど…。
お腹が大きくなるにつれ、さらに甘えが強くなっていく姿に、出産後の入院期間に長男が寂しい思いをするのではないかと心配でした。
出産に向けて長男にもこれからのことをちゃんと話していかなければ…と思っていた矢先、妊娠8カ月でまさかの早産
何の準備もできないまま、私は出産・入院となったのです。

 

その日から約1週間、長男は主人と二人での生活を送りました。
朝一番に主人が託児所に連れて行き、閉園ぎりぎりにお迎え。
家に着いたら主人が作ったご飯を食べ、お風呂に入ってから主人と二人で眠る…という、普段とは全く違うペースでの生活。

寂しがって駄々をこねたり、泣いたりするのではないか…という主人と私の予想を裏切り、長男はとても「いい子」でした。
ご飯もきちんと食べ、夜も主人の寝かしつけでしっかり眠れていたそうです。
託児所の先生からも「毎日元気に遊んでいますよ~」と言われ、ほっと一安心。
「お兄ちゃんになったからしっかりしてきたのかな?」と、思っていたのですが…。

 

私が次男より一足先に退院した日から、長男の態度は一変。
ご飯は私の膝の上で食べさせないと口にしようともしないし、恐怖の夜泣きも再開。
ちょっと私の姿が見えないだけでも、「抱っこー!!」
すっかり赤ちゃん返りしてしまった長男に振り回されっぱなしで、ついイライラしてしまうこともありました。

あるとき夜中に搾乳をしていると、長男が泣きながら起きてきて「お母しゃ~ん!抱っこ~!!」と、膝の上に乗ってきました。
普段ならそのまま膝に頭を載せて眠ってしまうのですが、その日は「おっぱいがいい~!!おっぱい飲む~!」と、私の手をぐいぐい引っ張ってきたのです。
その反動で搾乳していた母乳を大量にこぼしてしまった私は、つい、強い口調で言ってしまいました。

「これは赤ちゃんのおっぱい!もうお兄ちゃんなんだから、おっぱいはダメ!!」
長男はびっくりしたように眼を見開いた後、大声で泣き出してしまいました。


…やってしまった…。


自己嫌悪に陥りつつも、長男を抱きしめて頭をなでながら言いました。
「お母さん怒ってごめんね。でも、赤ちゃんはお母さんのおっぱいしか飲めないからね。お兄ちゃんが飲んでしまったら、赤ちゃんはお腹が空いて困っちゃうんだよ?」
長男はまだしゃくりあげながら、私に抱きついていました。
もう、このまま寝てしまうのかな…?と思うくらい時間が経ったとき、長男はポツリと言いました。


「お母しゃんが、好き」


それを聞いたとたん、私の心の中に後悔の波が押し寄せ、涙があふれてきました。

この子は寂しかったんだ。

私の入院中、気を張ってなんとか頑張ってきた長男も、私が戻ってきたことでやっと甘えられると安心したのかもしれません。
それと同時に「またお母さんがどこかへ行ってしまうのでは?」という不安もあったのだと思います。

そんなときに、長男の心の安らぎであった「おっぱい」まで急に取り上げられてしまったのですから、本人もどうしていいのか分からないような状況だったのでしょう。


「お母さんも、大好きよ」


私も泣きながら長男をぎゅっと抱きしめました。

NICUに入院している次男のことで不安だらけだった私は、今までどれだけ長男の笑顔に救われてきたか。
自分のことでいっぱいいっぱいになってしまっていて、本当にごめんね。
長男がいてくれることのありがたさに改めて気づかされると同時に、もっとしっかり長男の気持ちに寄り添っていこうと決心した体験でした。

著者:minimix
年齢:40歳
子どもの年齢:3歳と1歳の男の子

次男の病気を機に仕事を辞め、ライターとしての活動をはじめました。趣味はベリーダンス。歌や踊りが大好きな子供たちと、にぎやかな毎日を過ごしています。

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