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「育ってきた環境が違うのだから家事の考え方も違って当たり前」 夫婦の家事分担をスムーズにした考え方

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「もうやらなくていいから。あとは私がやるから」。

同じようなセリフを妻の口から何回聞いたか分からない。

例えば、食器洗いのとき。僕はシンクにある程度食器がたまってから一気に洗うタイプ。そのほうが効率いいし、時短になると思うから。

でも妻は、シンクに食器を置いておくと雑菌がつくので、すぐにでも洗ったほうがいいと主張する。僕が少しでも食器をシンクに置いておくと、「子どもの世話で手一杯なのだから、洗い物くらいしてくれてもいいじゃない!」という話になってしまう。

こちらは「やるつもり」だったからカチンとくるけれど、そこはグッと我慢し、「ゴメンね!」といって、洗い物をササッと済ませる。食器をピカピカにして「うん、完璧だ」と悦にひたったあとリビングに戻り、ゆっくりとソファに腰かけようとすると、「シンクの中が汚いんだけど!」と妻からダメ出しが入る…。

ほかにも、掃除や洗濯、炊事、それぞれで似たような問題があり、妻から「もうやらなくていい」とよく言われた。僕はその都度、「ここでやめたら一生同じ問題が続くから、僕にやらせてほしい」と反抗してきた。家事を妻にまかせっきりにしたら、絶対にパンクして、夫婦関係が破たんする。そんなのは望んでいない。

 

家事問題が解決に向けて動き出したのは、何かの拍子に山崎まさよしの『セロリ』の歌詞を思い出したことがきっかけ。「育ってきた環境が違うのだから家事の考え方も違って当たり前」ということに気がついた。

片付けが下手な家庭に育ったら、キレイ好きな人のイメージする「片付いている状態」が分からない(僕のことだ)。モノが整然と並んでいればOKという人がいれば、モノが目に見えるところに置いてあるだけで許せないという人もいる(妻のことだ)。だから揉めるのは当たり前なのである。

じゃあ、揉めたときはどうすればいいのか。会社の仕事の場合、デキる人のやり方に、デキない人が従うのは当然のこと。それと同じように、。

1日でも掃除機をかけない日があると気持ち悪い妻。1日おきでいいのにと思う僕。この場合は、毎日掃除機をかけるのが正解。

シンクに食器をためるのが許せない妻。ためてから一気に洗いたい僕。この場合はすぐに洗うのが正解。

食器をためることに我慢できず、妻が食器を洗ったら僕は洗い物をやらなかったことになる。家事は効率より頻度が重要というのが持論。我慢の限界が早いほうのやり方に合わせていくのが、平和な選択だと思う。

 

もともと赤の他人だった二人が一つ屋根の下に暮らしているのだから、家事に関する考え方で揉めるのは仕方がないこと。

なので「夫婦」という概念をとっぱらって、会社の仕事と同じように「赤の他人と分担している」と考えたほうがいい

そうすると、「家族だから」という甘えが消えて、僕みたいなダメなほうの家事の質もあがる。

とはいえ、いまだにダメ出しされているのだけれど…。

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著者:ニガムシ
年齢:36歳
子どもの年齢:4歳2か月

営業、倉庫作業、古着バイヤーを経てライターに。30歳で独立し、以降フリーで活動中。父親になってからは、イクメン雑誌で記事を書くことも。「昨日できなかったことが、今日できるようになる」という子供の成長に日々感動。息子の小さな服を畳むとき、プレシャスな瞬間を感じている。ひそかに憧れている俳優は山田孝之。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。