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イヤイヤ期の娘にマジギレする日々。疲れ果てた私を救ってくれたのは一冊の絵本でした

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1歳11ヶ月頃から、娘のイヤイヤ期がはじまりました。
それまでは、「イヤイヤ期って、来るんかなあ?」と半信半疑だった程、「話せばわかる子」でした。


しかし、その日は突然やってきました。
はじまりは、持ち物へのこだわりでした。
愛用している布団を外にも持っていくと言い張ってごね倒し、無理やり布団から引きはがして外出してからも、小一時間は泣き叫びました。
その一件を皮切りに、ちょっとしたことで泣いたり、地面に寝転がってぐずったりするように。
はじめのうちは、優しくなだめていました。
しかし、毎日繰り返されるイヤイヤに、私もストレスが溜まってきていました。

 

イヤイヤ期突入後、2週間経った頃。
娘と2人で昼食をとっていました。
その日の献立は、娘の好きなスクランブルエッグに、ブロッコリー、トマト、しらすかけご飯。そしてお味噌汁でした。
好物が並んで娘もご機嫌。穏やかなランチライムになるはずでした。
しかし、娘がフォークでうまくブロッコリーを刺せなかったことで、イヤイヤタイム突入。


私が口に入れようとすると、自分でやりたい気持ちを踏みにじられたと思って、さらにヒートアップ。
お皿を全てひっくり返してぶちまけてしまいました。
それまでに溜まっていたストレスもあり、私の怒りは頂点に。

「ちょっと失敗したからって、そんなにぐずる子はしらん!もう食べんでいいわ!!」と怒鳴りつけ、怒りにまかせてお皿を床にたたきつけました。

 

怒られたショックで、半狂乱になって泣き叫ぶ娘。
そんな娘の姿を見ても、かわいそうだとは全く思えませんでした。
腹が立ってしかたなくて、実際に手は出さなかったものの、心の中では娘を叩いていました。

それからも、同じようなことを繰り返す毎日。
『このままだと、いつか手を上げてしまう。いや、もうすでに虐待?』と悩むように。
話を聞いてもらおうと、実家の母に、電話で相談しました。


母は「2歳前後はなあ、かわいいだけじゃ済まへん時期やからなあ。まあ、できるだけ外に出るようにしたらいいんちゃう」という答え。

具体的な解決策はもらえなかったものの、話を聞いてもらえて少しすっきりしました。
その電話の2日後。母から荷物が届きました。


中身は「まねっこでいいから」というタイトルの絵本。早速読んでみました。
虐待されて育ったお母さんと、その娘さんの話。
「まねっこでいいから抱っこして」と言う娘さんに、「まねっこなら、抱っこできる」と言う主人公のお母さん。
そして、はじめはまねっこでも、少しずつ愛情が伴っていく…という内容でした。

私は虐待された経験はありません。しかし、その時ばかりは愛情を持って娘を抱っこできない精神状態でした。

『うちの子も、イヤイヤ言ってるけれど、本心では抱っこしてほしい、甘えたいだけなんだろうな…』と感じた私。

そんな娘を毎日怒鳴りつけてしまって、逃げ場もない小さな子どもにとっては、どんなに辛かっただろうかと思うと、後悔で涙がとまりませんでした。


そして、虐待されて育った主人公のお母さんの心の傷を思い、『これからは絶対にしない』と誓いました。


それ以来、娘に、イライラが募っても『まねっこで抱っこ。まねっこで抱っこ』と心の中で唱えながら抱っこをするように。
娘のイヤイヤが減ったとは思えませんが、私が怒ることは防げています。


『親から愛されて育った』と、将来娘が思えるように、娘としっかり向き合っていかなくてはと思う毎日です。
そして、絵本を送ってくれた母には感謝しかありません。

著者:びーぐる
年齢:39歳
子どもの年齢:2歳0ヶ月

2歳の女の子の育児に奮闘中の専業主婦。イヤイヤ期まっただ中の娘の地雷を踏まないように、気を遣う毎日です。

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