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【医師監修】肌トラブルから食物アレルギーに?ステロイドは?赤ちゃんのスキンケアについて、小児科医 森戸やすみ先生に聞く

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当サイトでご紹介した体験記の中に、
赤ちゃんの肌トラブルが悪化し、食物アレルギーを発症した」という内容の記事がありました。

赤ちゃんのスキンケアに頭を悩ませている方、アレルギーを心配している方にとって、気になる内容だったのではないでしょうか。

本当にそのようなことが起きるのか、また、どのように対応すれば防げるのか、ママが気になるポイントを、小児科医の森戸やすみ先生に伺いました。

 

Q. 肌荒れが食物アレルギーにつながるというのは、本当ですか?
A. アレルギー発症の原因になることがあります

肌には外界からの異物の侵入を防ぐ役割があります。

肌が荒れているということは、その『バリア機能』が破れている状態。

そこからアレルゲンが侵入するなどしてアレルギー発症の原因になることがあります

 

Q. どうすれば防げるのですか?
A. 自己判断はNG!医師の指示を守って肌荒れを治すことに注力しましょう

今回のケースは、「肌荒れの薬を処方されたが正しく塗らず、肌バリアが破れた状態が続いていて、それが食物アレルギー発症の原因のひとつになった可能性がある」という診断だったようですね。

記事のように“薬を処方されても塗らない、自己判断で量を減らしてしまう”というケースは実はとても多いです。

治療や薬について疑問や不安があるときは、その場で医師に質問しましょう!

その場で言えなかったら、日を改めてでもいいのです。

たまに別のクリニックでもらった薬を「飲ませても/塗ってもいいものですか?心配です」と聞くお母さんがいますが、必ず処方した医師に確認しないといけません。

周囲からのアドバイスやネット上の情報などで混乱することもあるかもしれませんが、信頼できる相談先・調べ先を見つけましょう。情報収集は省庁や専門家が執筆/監修している本・サイトなどで行うのがいいと思います。

この体験者さんのように「自分の頭で考える」というのはいいことではありますが、専門家が多数の症例や治験から導き出した方法を自分で一つ一つ検証するというのは難しいものです。現在の医療で一番良いとされていることなら、まずは試してみましょう。

お子さんに合わない時には、また相談すれば良いんです。

 

Q. ステロイドが処方されたらどうすべき?
A. 病院で処方されたら、きちんと使って肌の状態を改善していきましょう

ステロイド外用薬は、塗るタイミングや頻度を医師の指導に従って使います

小さいお子さんの場合は、塗ったところに触り、その手をなめてしまうこともあると思いますので気をつけてあげてください。目や口に入りそうなところには塗らないようにしましょう。手や指の場合は寝るときに塗って手袋をするという方法もあります。

肌荒れがおさまってくればお子さんが触ることも少なくなるでしょう。

保湿剤は回数を決める必要はありませんので、拭いて取れてしまったりしたらこまめに塗り直してあげましょう。

 

Q. 赤ちゃんの普段のスキンケアの方法は?
A. “汚れを落とし、保湿する”というスキンケアの基本を大切に!

スキンケアの目的は、痒みや痛みの防止だけでなく、『肌バリア』を守ることでもあります。*1

スキンケアの基本は、“汚れを落とし、保湿する”ことです。

古くなった保湿剤や角質は水だけでは落ちにくいので、お風呂で石鹸を使ってやさしく洗いましょう。そしてしっかり保湿します。

 

赤ちゃんの肌荒れは見ていてかわいそうなもの。見かねて小児科へ行ったはいいけど、「薬はあまり使いたくない」「ステロイドはなんだか怖くて塗るのを躊躇してしまう」というママも少なくないと思います。

今回の森戸先生のお話によると、まずは早く肌の状態を治すこと、そして早く治すためには、医師の指示に従い正しいケアをすることが大切。

日頃から信頼できて質問しやすいかかりつけ医を見つけ、いざという時に相談できるようにしておくことも、安心のために重要だと改めて思わされますね。

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森戸やすみ先生

小児科専門医。一般小児科、NICUなどを経て、現在は さくらが丘小児科クリニック に勤務。2人の娘の母。朝日新聞アピタルで『 小児科医ママの大丈夫!子育て』連載中。

書籍:『孫育てでもう悩まない!祖父母&親世代の常識ってこんなに違う?祖父母手帳 』 (日本文芸社)など著書多数。

*1:理化学研究所が2016年4月26日に発表した研究結果( http://www.riken.jp/pr/press/2016/20160426_3/ )でも、肌バリアの保護がアトピー性皮膚炎の発症を防止するとされています