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いつかは来る、離れて暮らす日。息子の素朴な疑問をきっかけに気づいた大切なこと

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私の実家に子供二人を連れて遊びに行った帰り道でのことです。

最近幼稚園で家族について学んできた息子から質問を受けました。

「ねぇお母さん、おじいちゃんとおばあちゃんは二人家族なの?」と。

なので、「そうだよ。でも前はね、お母さんも、それからはなこおばちゃん(妹)も一緒に暮らしていたから、4人家族だったんだよ。」と答えました。

4歳半を過ぎたころから息子はちょっと難しいことを考えることが楽しくなってきたため、私のこの答えに目をキラキラさせながら、「どういうこと?」と嬉しそうに聞いてきました。

 

そこで簡単に、以前は4人で暮らしていたこと、はなこおばちゃんもお母さんも結婚して家を出て、新しい家族ができて、今こうして息子と暮らしていることを説明しました。

「ふーん。」という答えを予想していたのですが、息子は黙って涙目になってしまいました。

「なんでおうちを出たの?どうしてみんな離れ離れになっちゃったの?」としくしく涙を流しながら一生懸命言葉をつなぎ、質問をぶつけてきます。

更には、「ぼくもおうちでないといけないの?嫌だよ。」と今度は号泣です。

「ずっとお父さんとお母さんと一緒がいいよ。」と。

そこでまだしばらくはみんな一緒に暮らすこと、離れて暮らすときがくるのは、息子が大人になってからになること、離れて暮らす日が来ても家族であることには変わりがないこと、家に帰ってきたいときはいつでも待っているからいつでも帰ってきたらいいことを伝えました。

まだまだ先になるであろうその日ですが、説明しながら想像してしまった私も思わず涙が出ました。

傍から見たら変な親子の図だったろうなと思います。

弟はおんぶで熟睡していて、母親と長男は道の端っこで泣きながら抱き合っているのですから。

4歳半の子供に私の説明が理解できたのかはわかりません。

でも息子は息子なりに納得し、何度も何度もまだずっと一緒なんだよね、と繰り返し聞いてきたので、息子の気が済むまでそうだよと答え続けました。

 

思えばここまでも十分早く、本当にあっという間でした。

息子の小さい手と手をつなぎながら、きっとあっという間に家を出るその日がきてしまうんだろうなと、今まで一度も考えたことはなかった"その日"を思い描きました。

大変で投げだしくなる日もたくさんある子育て生活だけど、少しでも楽しんで、少しでも多く思い出を残して、来たるべきその日を悔いなく迎えようと強く思ったある日の息子との会話でした。

 

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著者:つぼみ
年齢:35歳
子どもの年齢:4歳、1歳

穏やかな性格の長男といたずら大好きでやんちゃな次男を育てている専業主婦です。日々やることに追われ、あっという間に一日が終了。自分の時間なんてろくにないけど、長い人生の一時期、こんな時があってもいいんじゃないと思う今日この頃です。

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