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保育園や幼稚園で○○ママや○○パパなど子どもの『おまけ』みたいに呼ばれることの新鮮さ

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こんにちは、斗比主閲子です。

子育てをしていてなかなか慣れなかったものに、子どもの名前 + ママ/パパと呼ばれるというのがありました。

例えば、子どもの名前が「葵」(明治安田生命 名前ランキング2015 女の子1位)だとしたら、「葵ちゃんママ」「葵ちゃんパパ」と呼ばれるようなものですね。

 

『おまけ』扱いに慣れない

こういう風に呼ばれるのは、保育園や幼稚園の保護者同士のやり取りで見られるものです。

このように呼ぶ理屈は分かります。親にとって、他の親は、あくまで自分の子どもの友達やクラスメートの親です。起点は自分の子どもで、クラスメートの子どもの名前は覚えても、その上の親の名前を認識するのは再優先ではありません。

理屈では分かる。でも、自分がこれまで生きてきて、仕事やプライベートで『おまけ』扱いで呼ばれたことはなかったので、個体として認められていない感じに変な感じがしたわけです。自分自身は表に出さないほうがいいという気持ちにもなってきて。

○○さんの奥さん、○○さんの旦那さんと言った呼び方にも通じるところはあると思います。おまけとして扱われる感じですね。

 

個人として呼ばれるのはぜいたくでは?

この話を専業主婦をしている友人に話したところ、「逆に名前で言われるのはぜいたくだと思った」という返事がありました。彼女としては、子育てをし始めた時から自分はあくまで子どものおまけということを意識していたそうです。それぐらいのほうが上手くいくんじゃないかって。

そんな彼女からすると、幼稚園の保護者会の自己紹介で、「私のことは△△と呼んでください!中学校の頃からのあだ名です」と言っている人を見た時には凄い衝撃だったそうです。「え、子どものおまけじゃなくて、一人の人間としてアピールしちゃっていいの!?」と。

その後は、彼女も親しくなった人とはあだ名で呼び合うようになったそうです。親の名前の呼び方については、距離感が表れるところですね。

 

名前(ファーストネーム)で呼び合うことも

○○ママやあだ名以外であるのは、お互いを名前で呼び合うものでしょうか。これも違和感がある人はいると思います。名前ってかなり親しい関係でないと日本社会では呼び合わないですから。

保育園や幼稚園だと子ども同士は名前で呼び合うように指導されますよね。子どもの所有物には名前が書かれる。あわせて、児童は先生も名前で呼びます。だから、親同士の呼称もファーストネームで呼ぶというのは、流れからしたら自然です。

私は先生を『名前(ファーストネーム)+先生』で呼ぶのが慣れなくて慣れなくて。先生はたとえ自分より年下でも敬意を払う対象というのが頭の中にあります。それと、『名前(ファーストネーム)+先生』と呼ぶのがどうもマッチしない!親しみを示すのと敬意を示すのはもちろん並列しておかしくないんですけどね。

 

小学校になってくると徐々に増えていく『苗字+さん』

そして、これが小学校になってくると、『苗字+さん』が増えていく印象があります。(もちろん、『名前+さん』もあります。)

たぶん、子どもが成長するプロセスと連動しているんですよね。子どもが大きくなれば、子どもは自立していき、親も子どもの『おまけ』ではなくなっていく。PTAなんかは親が活動の主体になり、仕事に近いこともありますから、なおさら、『苗字+さん』で呼ぶようになるんじゃないでしょうか。

 

子どもを起点として色々なコミュニティに関わり、その間子どもが成長するからこそ、自分の呼ばれ方も変わっていく……。慣れない部分もあるものの、子育てをしている間だけの珍しい体験として楽しんでみたいと思います。

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斗比主閲子
プロフィールは『1976年10月3日生まれ、福岡県出身。旧帝大卒業後、一部上場の家電メーカーに就職。外資系含めて何度か転職した後、現在は某企業のIR部門に所属。2.5世帯住宅で、X人目の子育て中……』ということになっています。

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