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自己注射にも耐え準備万端。オランダでの人工授精、1回目にして「手応えあり!」

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オランダ人の主人と結婚し、オランダへ移住。

自然妊娠を望んでいましたが、一年半頑張っても赤ちゃんを授からなかったので、不妊治療を始めました。

前回のエピソードはこちら:冷蔵庫を開けると何箱もの注射剤…。オランダでの不妊治療、自己注射の痛みと格闘!

 

オランダで「IUI」と呼ばれる人工授精を試すことになりました。

人工授精の日に向けて、生理3日目からペン型の注射器を使って排卵誘発剤を毎日「自己注射」。前日に排卵を促進する注射を打って、いよいよ人工授精当日を迎えます。

 

当日の朝、主人は採精して専用の窓口に提出。洗浄処置にかけるのだそうです。

2時間後、ついに人工授精が始まりました。

人工授精はいつもお世話になっている不妊外来のドクターではなくて専門の看護師さん一人が担当でした。

診察台に開脚状態で座ります。看護師さんとの間にカーテンなどはありません。

不妊外来に通っているうちに、オランダのこの診察台にもいつの間にか慣れていました。

 

まずは私の名前と生年月日を確認。隣には主人がいます。

そして、主人の名前と生年月日が書かれた精液を確認しました。

「リラックスしてくださいね。今から少し冷たくなります。」と、看護士さんが直接顔を見て話してくれます。

時折、「痛くないですか?」と看護師さんが聞きながら処置してくれます。

上手にリラックスできたので、痛みは全く感じませんでした。もしかしたら今までの自己注射で痛みに強くなったのかもしれません(笑)。

ほんの5分くらいで人工授精は終わりました。

 

「とてもよくリラックスできていましたね。うまく行きましたよ。この体勢で5分待っていてくださいね。」と看護師さんから褒められてルンルン。

看護士さんは一旦退室。診察台に寝そべったような状態で待っている間、主人と手をつなぎながら「うまくいくといいね」と話し、これで妊娠ができるかもしれないと嬉しい気持ちでした。

それに、しばらくの間は毎日あの注射をしなくて良いと思うと、気分が晴れました。

 

看護士さんが戻ってきて、人工授精は終了。

「いつもどおりに過ごしてください。2週間後にご自身で妊娠検査薬でチェックしてください」と言われました。

 

人工受精が終わってからというもの「なんだか、妊娠している気がするー」とウキウキした気分。

例えて言うなら、学生時代に「今日受けたテストは手応えがあったから早く結果がみたい」、というのと似ている感覚でしょうか。

早く妊娠検査薬を使いたくて仕方なかったです。

 

人工授精から2週間後、ついに薬局で購入した妊娠検査薬を使う時がやって来ました。ドキドキしながらトイレに向かいます。主人もリビングで待機。

恐る恐る見ると、陽性のラインが入ってる!

「うわー、やったー!!」うれしくて叫びました。

主人も「本当に?」と陽性判定の妊娠検査薬をのぞきこみます。

「本当だ!」と主人も信じられない表情。

 

今まで妊娠検査薬を使っても、一度も陽性のところにラインがでたことはありませんでした。それが今回、ついに出たのです!

人工授精をして1回で、待ちに待った妊娠ができました!うれしくて、うれしくて、主人と喜び合いました。

 

陽性判定が出たので、不妊外来に電話。

「陽性判定が出たのですが、いつ行ったらいいですか?」と聞くと、「今はまだ早いので、妊娠8週になるまで待ってくださいね。その頃になると心拍が確認ができますから」と言われ、約一ヶ月後に予約を入れました。

オランダでは、自然妊娠しても助産院に初めて行くのは心拍が確認できるようになる7−8週です。それ以前は流産しやすいこともあり、診てもらえません。

 

念願の妊娠!とはいっても、自分で妊娠検査薬で検査しただけだからなんとなく不安です。病院に行くのにあと1ヶ月も待つなんて!

ひたすら待つことにはオランダ生活で慣れてきたつもりでしたが、この1ヶ月はいても立ってもいられませんでした。

「妊娠したということは、食べ物に気をつけなきゃ」と、日本から妊婦さん用の雑誌や本を取り寄せては、「ふむふむ、妊娠3ヶ月の頃にはこうなるのか」と読みふけっていました。

 

体にも妊娠した兆候が見え始めました。食べるのが大好きな私ですが、妊娠5週の頃からいつもどおりの量が食べられなくなってきました。

吐き気はありませんが、ゲップが出ます。それに乳房が張っている感じです。

翌週には、食欲もあまりなくなってきたので、「これがつわりかなー?」と突然の体調変化に戸惑いました。

 

そして待ちに待った8週の予約の日。いつもの担当のドクターが経膣エコーで診てくれました。診察台にのり、モニターを見つめます。

「あっ!いた!」私にでもわかりました。

小さな小さな命が本当にお腹の中で育っていました。

心拍も聞かせてくれます。「ドン、ドン、ドン、ドン」私のより明らかに早いので、赤ちゃんの心拍だとわかりました。

 

「おめでとうございます!現在2cmに育っていますよ」

とドクターが言ってくれました。主人もニコニコとモニターを見つめています。

そして、予定日を教えてくれ、

「これで不妊外来は卒業です。今度からは助産院へ行ってくださいね」

と助産院の連絡先を教えてくれました。

(オランダでは、特に問題あるケースをのぞいては、妊婦さんは助産院へかかります)

 

主人もうれしくてたまらないらしく、病院から両親の住む家へ直行。

エコー写真を見せながら報告すると、義理の母は涙を浮かべて喜んでいましたし、義理の父も「よくやったね!」と言ってくれました。

同じ日にスカイプで日本の両親にも報告。「本当の本当に??」と信じられない表情の両親でしたが、エコー写真を見せると「うわぁー。おめでとう!よかったね。」と言っていました。

 

不妊治療を始めようと決めてからこの日まで、約1年間が経過しました。

一年前の今日には想像もできなかったことが起こりました。自己注射など痛くてつらい時期もあったけれど、夫婦で不妊治療に取り組んで、妊娠ができて、驚きと嬉しさでいっぱいです。

「妊娠って本当に奇跡!」

2cmの小さな小さな命をお腹に感じながら、そう思いました。

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著者:すーじー
年齢:34歳
子どもの年齢:10ヶ月

オランダ人と国際結婚し、オランダに暮らして5年目突入。歴史ある街並み、豊かな自然、気さくな人々に囲まれ、オランダ生活に慣れてきた今日この頃だが、妊娠・出産・子育てを通して新たなカルチャーギャップに遭遇中。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。