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妊娠初期に流産の危機。その時誓った「ママになる!」という強い思い

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妊娠に気付くきっかけは人それぞれ、いろいろなケースがあるでしょう。
私の場合は約1ヵ月も続いた不正出血から。
若い頃、生理不順気味で通院していたこともあったので、きっとまたその関係だろうと思っていました。


婦人科に行くと、「妊娠検査薬は使わなかったの?」という問いかけにビックリ。
“あれ!?生理じゃないの?”とキョトン顔の私。
「こういう出血は流産の可能性もあるのよ」と、看護師さんから言われ、更にビックリ。
恐る恐る診察台に上がり、エコーで診てもらうことに。
「あ、いるねぇ」と、冷静な先生の一言。
「えええー!?」と、診察台の上で叫ぶ私(笑)。
見ると、そこには脈打つ心臓を持ったクリオネちゃんのような赤ちゃんの姿。
お腹の中に命が宿っている…その神秘的な映像に涙が止まりませんでした。

 

診察の結果、妊娠9週と判明。
心拍が強く、胎児に問題は無さそうで、ひとまずはほっとしました。
でも出血の原因は、切迫流産の一種である「絨毛膜下血腫」。
子宮の内膜が出血を起こしているため、流産になり得る恐れがあるとのこと。
その後休職し、数日間は自宅安静。
でも状態は一向に良くならず…今度は入院ということに。
その頃の私は、早く働きたいという気持ちと、あまり職場に迷惑を掛けたくない、と焦る気持ちでいっぱい。

また、決してお金に余裕がある家計では無かったので、今後のことがとても気掛かりでした。
”入院=出費が増える”というネガティブな思いから、言ってはいけない愚痴を夫に漏らしてしまったのです。

「どうせ育たない命なら、意味ないのに」と…。
実際に流産を経験された方や、子どもを授かることが難しくて悩んでいるご夫婦からしたら、とんでもなく腹立たしい言葉でしょう。
でもとにかくその時は、これからの入院生活に対する不安でいっぱいだったのです。

 

事件はその夜起こりました。
なんとなく下腹部が痛むような気がして、なかなか寝付けません。


明け方、トイレに立とうとしてベッドに目をやると、シーツが大量の血の海に。
「まさか…」と心配で、診察してもらうまで気が気じゃありません。
待っている間は、本当に時間が止まってしまったんじゃないか、と思うほど時計は進みません。
私が酷いことを言ってしまったから、きっとお腹の赤ちゃんが怒ってしまったんだ…。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…と、泣きながら、一生懸命お腹を撫で、何度も何度も謝りました。
診察でエコーモニターを覗くと…そこには赤ちゃんの姿が!まだお腹の中に留まっていてくれたのです。
その姿を見て、大きく安堵した気持ちと同時に、“これからどんなことがあっても、もう二度とあんな言葉は口にしない”と、固く心に誓いました。

  

命を授かること、それを維持すること、産み育てていくこと。
そのすべてが奇跡の積み重ねなんだと、今は心から理解出来ます。
私にとっての切迫流産という症状は、母になるという自覚がまだ甘かった当初の自分を律するための必然だったんじゃないか、とも思えるのです。
十月十日(とつきとおか)は単に赤ちゃんが育つ期間だけではなく、きっとママが本当のママになるための大切な準備期間なのかも知れないと…。

著者:伊藤 舞
年齢:34歳
子どもの年齢:妊娠中期

 

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