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エコーは全部で2回だけ、手帳は夫婦名義&体調管理は自己責任?! オランダ流の妊婦検診

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オランダでは、「妊娠したかな?」と思ったら、薬局で売っている妊娠検査薬を使って自分で検査します。

もし陽性が出たら、Verloskundigeと呼ばれる助産院(助産師さんがいて、妊婦検診で訪れる場所)へ連絡します。助産院で初めて予約がとれるのは赤ちゃんの心拍が確認できるようになる8週前後です。

 

初めての妊娠!しかも、海外!

不安でいっぱいなので、万が一をとって、検診は産婦人科で受けたいと思っていました。しかし、オランダでは、「妊娠は病気ではない」という認識なので、特に問題が見られない場合には、分娩までずっと助産師による管理となります。

ですから、産婦人科で検診を受けたいからと言って、自分で直接電話をして予約を取ることはできません。選択の余地なしです!

もし血液検査の結果や、何か異常が見られた場合には、助産師から病院へ連絡が行き、産科医の管理に移ります。

 

私の場合は、分娩までずっと助産師さんの管理でした。

こういったシステムですので、市には大きな総合病院がひとつ(産婦人科もその中に入っています)なのに対し、私の通った助産院は市に3箇所あり、都合の良い場所を選べます。

なお、市には私の通った助産院以外の助産院もあり、それらを合わせると市に5箇所あります。 最初の検診は市で一番大きな助産院に行きましたが、家の近くに同じ助産院の支部があるので、2回目からはそちらにしました。

 

私は妊娠8週で、主人と一緒に初めて助産院へ行きました。オランダでは検診も夫婦で行く人が多いです。

家の近くの助産院は、薬局やホームドクターなどが入った建物の一室にありました。中に入ると、机とパソコン、イス、寝転がるベッドに、シンクという超シンプルな作り。初めて見た時は「ここは助産院?」と驚きました。

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助産師さんはチームで活動し、1チームには5人の助産師さんがいます。私は「オレンジチーム」だったので、予約の時には「オレンジチーム」ですと伝えます。

すると、オレンジチームの助産師さんがいる日に予約を入れてもらえるので、市内の一番大きな助産院でも、近所の助産院でも、いつも顔見知りの助産師さん(私の場合は2人)が担当してくれました。検診の度に助産師さんが変わることもなく、安心して検診を受けられました。

 

初回の検診では、私と主人、二人の病歴や仕事、健康状態や生活習慣、両親の病歴や、今回が初めての妊娠・出産か、流産の経験があったかなどを質問され、助産師さんが登録します。

次に、服を着たまま、体重計へ。靴を脱いで(脱がなくても良いのですが)「簡単に」測定。ものすごく大まかです。

ちなみにオランダでは体重管理は出産までずーっと「自己管理!」。助産院で体重を量ったのも、なんと、この初回のみ!日本のように、「プラス◯キロまで」なんてことは、妊娠期間を通して全然言われませんでした。

 

その後、身長を測ります。でも、日本のような身長計が見当たりません。キョロキョロしていると、「身長はここで測りますよ」と壁の方へ誘導されました。

「ん?どうやって?」…あっ!ありました。

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壁にメジャーがくっついていました! そんでもって、壁にまっすぐ立つと、上からメジャーが伸びてきて、身長が測れる仕組みです。

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「ほほぅ、省スペースで便利な身長計だこと!」と感心。身長測定の後は、血圧測定をしました。

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それから、靴を履いたままベッドに横になります。ベッドの上には、紙が敷いてあります。エコー赤ちゃんの様子を見ました。(ちなみにエコーの機械があるのは、市で一番大きな助産院だけでした。) 妊娠検査薬が陽性になってから、つわりと思われる症状がありましたが、お腹の中の様子は自分では見られませんので、待ちに待った瞬間でした!

白黒の画面に、赤ちゃんの丸っこい頭と小さな手のようなものを確認。「本当に、妊娠しているんだな」と一安心。エコー写真ももらえました。

 

ただ、助産院でエコーをしたのは、この時と、妊娠35週逆子チェックをした2回だけ。 助産院でのいつもの検診はお腹を見て、手で触って、画像の機械で赤ちゃんの心拍を確認して、子宮底長を測って、はい、終了!です。

検診ごとにエコーをするわけではなかったので、妊娠中は「これで大丈夫なのかな?」と不安な面も多々ありました。

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あとは、血液検査をしました。通常はこれも助産師さんがするのですが、私は血管が細いため、病院の採血専門のところへ別の日に行って採血しました。

 

初回の検診では「妊娠手帳」をもらいました。表紙には「妊娠手帳」と書かれていて、名前の欄には「私と主人の名前」がしっかりと印刷されています。

妊婦検診も、出産も子育てもオランダでは、夫婦でするのが一般的なオランダ。手帳の名義を見てもそれがうかがえます。

妊娠手帳の中身は、助産院と助産師さんのインフォメーション、予約のとり方や、検診予約表兼妊婦の血圧などのデータ欄、妊娠に関する小冊子、産気づいた時や緊急時の連絡方法、母乳の講習やマタニティヨガの案内など、妊娠に関する必要な情報が載っています。日本の母子手帳のようなものでしょうか。

 

次の検診は、4週間後ということで予約を取って、妊娠手帳に書き込んで最初の検診は終了です。

検診の間隔は4週間に1回から、徐々に3週間に1回、2週間に1回、毎週となりました。 1回の検診は約15分くらいなので、質問がある場合には事前に紙に書いて持参していました。

また、検診にかかる費用は、保険でカバーされるので無料でした。

助産師さんからは体重管理のことなど何も聞かれませんが、その分、自分で健康管理にとても気を使いました。こういった点で、オランダの妊娠ライフは自己責任に頼る部分が大きいと感じました。

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著者:すーじー
年齢:34歳
子どもの年齢:11ヶ月

オランダ人と国際結婚し、オランダに暮らして5年目突入。歴史ある街並み、豊かな自然、気さくな人々に囲まれ、オランダ生活に慣れてきた今日この頃だが、妊娠・出産・子育てを通して新たなカルチャーギャップに遭遇中。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。