妊娠・出産・育児の情報サイト


ついに始まった父子2人きり生活。試練続きの1週間を乗り越えて夫が得たものとは…? byうだひろえ

f:id:akasuguedi:20160803110610p:plain

第二子出産と同時に、一番恐れていたことが始まりました。

そう、私の入院中、夫と上の子が、2人きりで暮らす生活、です。

 

うちの夫、育児に協力的な方だとは思いますが、それでも一人で上の子のお世話「全て」をやったことなど一度もなく。

私は心配すぎて妊娠中にやきもきしていたのですが、夫本人が「やるよ」って覚悟を決めてたので、任せていました。

 

いざ、その時になってみて。

「大丈夫?」と聞くと。

「ははは、なんとかなるでしょ」と乾いた笑いをする始末。

 

まさかのノープラン。

あのね、それだと私、上の子が心配すぎて、産後の養生なんてできやしないんですけど……?

いきなりお兄ちゃんになって、毎日一緒にいたママと初めて離れる、上の子、息子2歳。

 

出産前から、保育園の先生方にも何度も相談して、「とにかくいろんな気持ちを受け止めてあげましょう」と言われていました。

なので、夫にも、できるだけ息子の気持ちを尊重するように話してあったのですが……。

 

まあしかし、なんといってもワタクシ、管だらけでベッドから動けないような産褥婦でしたので、入院中はもう、私には何もできないので。

心配しつつも、ベッドから2人を見送りました。

 

その夜。

22時過ぎに来たメールの内容から、なんとか1日が終わった様子が伝わってきました。

添付された写真は、息子2歳が、新生児用のベビー服を無理やり着て、満足げな表情。

どうやら、赤ちゃん返りが始まっているようでした。

 

保育園の先生からも、「赤ちゃん返りは必ずあります。今までできていたことが、全てできなくなる、と思っていてください」と言われていました。

それくらい大きな、息子の「心の揺れ」。夫は受け止められるのだろうか。うーむ。

 

それからの2日間は土日だったこともあり、実母の助けもあったので、病院での面会時間もゆっくり取れて、父子2人きり生活2・3日目は、比較的穏やかに過ごせたようでした。

 

問題は、4日目となる月曜日。息子、年末から休んでいたので、久しぶりの保育園です。

4日目ともなると、息子もさすがに不安定になってきたようで。

朝届いたメールからは、いろいろうまくいかず、夫が苛立っているのが伝わってきました。

私としては、「大変だろうけど、でも、保育園に送っちゃえばいいから……!」と励ましの返信をするくらいしか、できませんでした。

 

それに対する返信はなく、まあ連絡がないのは登園した証拠かな、と思っておりましたら。

ぶぶぶっと届いたメール。

 

とっくに登園時間は過ぎているのに、まだ登園できてない。

イヤイヤグズグズ泣いて暴れて、服を着せても脱いでしまうとのこと。

添付された写真は、フルチンで布団に転がって泣き叫ぶ可愛い我が子……。

 

これは……ほっとくべき?夫に任せるべき?

それとも、口出しするべき?助けるべき?

父子2人きり生活、4日目。予定では、まだ3日ある。

むむむ。

 

産後のぼんやりする頭で考えた結果、電話をかけました。(病室は通話禁止なので、談話室までよたよた歩いて……)

2歳の息子には「保育園に行って、先生やお友達に、赤ちゃんのこと話してきてね。その後でまた病院に来てね、ママ待ってるからね」と話し。

39歳の夫には、「保育園に行けば先生たちも事情を分かってくれてるから、助けてくれるから」と励まして。

2人とも、「うん、うん」と頷いて、電話を切り、無事に登園できたようでした。

 

退院までの残り3日も、ほぼ同様で、朝グチャグチャで登園して、どうにもならなければ私が電話で説得するパターンを繰り返しました。

夕方は降園すると2人でお見舞いに来てくれて、息子は私に甘えて「ママがいい」と帰りたがらなかったりしたけど、ご飯を一緒に食べたり、おもちゃを買う約束をしたりして、1日1日乗り切りました。

 

あれから2年数か月。

夫に、あの時の、人生最初で最後だろう「父子2人きり生活1週間」のことを聞いてみました。

「おぼえてない」

大変すぎて、記憶から消してしまったそうです。

あらあらもったいない。

 

今、息子は、ママっ子だったのが嘘みたいに、いっつも「とうちゃんがいい!」と言っています。

そんな仲良し父子の基盤には、夫が、あの一週間、逃げずに(泣き言は言ってたけど)対峙したからってのがあるんだろうなあ、と、私は思っています。

>>>次回のエピソード:4人生活の始まり。それは夫婦で瀕死状態になる、キャパオーバーな日々の幕開けでした…

f:id:akasuguope02:20150819072853p:plain

著者:うだひろえ
年齢:アラフォー
子どもの年齢:4歳と2歳

マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。4歳男児&2歳女児の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ 流し中。

website:http://umeyon.net
最新刊:「伝えるチカラを身につけたらダメ旦那が稼げる男になりました」

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。