妊娠・出産・育児の情報サイト


34週で突然の破水。パニックになる私の手を優しく握りしめてくれた主治医に感謝

f:id:akasuguope01:20160423122452j:plain

長男を妊娠中、34週の時でした。
その日は朝からとても体調が悪く、お腹も少し重いような、そして体がとてもけだるかったのを覚えています。
夫を見送った後、私はベッドに入って横になっていました。
横になっていても体調は優れません。
初めての妊娠だった私は、恥ずかしながらそれが、お腹に影響するものだとは思ってもいませんでした。

 

そのまま眠ってしまったのですが、下半身からバシャッという音がし、一瞬で目が覚めました。
下半身はベチャベチャです。
自分の顔から血の気が引いていくのを感じました。
「これって…破水?」
私は慌てて産院に電話をすると、「すぐに病院に来てください!」とのこと。
夫に連絡してすぐに帰宅してもらい、産院に向かいました。

立ち上がり動くたびに、下半身から羊水と思われるものが出てきます。
お腹の中にはもう、羊水が残っていないのではないだろうか?と不安になりました。

産院に着くと、すぐに主治医が診察をしてくれました。
「破水ですね…お腹の中にはもうほとんど羊水が残っていないみたい…しかも赤ちゃんの首にはへその緒が3周しています。」
横になったまま、主治医にそう言われた私は、天井を見上げながら、胸の上で組んでいた手をギュッと握りました。


「あの…まだ34週なんです…それにへその緒が首に、って…。大丈夫なんでしょうか。赤ちゃんは大丈夫なんでしょうか?」


私は震えた声でそう尋ねながら、涙をボロボロこぼしました。
主治医は私の震えていた手を、両手で優しく握りしめてくれました。


「大丈夫!もう34週だし、産まれても大丈夫ですよ。それにこの病院の小児科医は優秀揃いです。安心してお産しましょう」


主治医は私の目を見て微笑みながら、ゆっくりそう言いました。
優しい言葉と、とても柔らかい主治医の表情に、私は心から安心したのです。

実はこの間、主治医の持っているPHSが2回も鳴っていました。
どうやら帝王切開のオペが始まるところで、執刀医は主治医。
看護師さんにオペ室に早く来るよう、急かされているようでした。
普通はそういった状態なら私の診察を済ませて、サッサッと病棟に行かせると思うのですが、主治医の決して焦らない丁寧な診察と親切な言葉がけに、心から感動したのを覚えています。

 

また、この時私には知らされませんでしたが、付き添っていた実母と夫が主治医に呼ばれたようです。
「実はお腹の中の赤ちゃん、少し危ない状態です。我々は万が一の場合は母体の命を優先します。よろしいですね。」
この言葉は、長男を出産後に夫と実母から聞きました。

 

出産から1ヶ月後。
産後の1ヶ月検診にて主治医に「長男も明日には退院です。」と伝えると、「良かった、本当に良かった」ととても喜んでくれました。その姿はまるで身内のようでした。

 

私は正直、医師や病院が苦手でした。
クールな対応、淡々とした診察。
そのような医師にしか、出会ったことがありませんでした。

今回の出産は、主治医が私を励ましてくれなかったら、安心させてくれなかったら、私はずっと不安で震えていたことでしょう。
陣痛中もお産中も、不安で仕方なかったと思います。

 

主治医のおかげで、長男を無事に出産出来たのだと、心から主治医に感謝しています。
残念ながらその後は、不妊治療専門医となり、主治医は遠くの病院へ。
もう診察してもらう機会はないかもしれませんが、このような素晴らしい医師に出会えた経験は、私の一生の宝です。

著者:かつどん子
年齢:30代
子どもの年齢:3歳・1歳

男の子2人のママ。毎日元気に走り回っている2人を後ろから必死に追いかける日々。趣味はドライブと食べること。週末は美味しいものを求めて家族みんなでお出掛けしています。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。