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4人生活の始まり。それは夫婦で瀕死状態になる、キャパオーバーな日々の幕開けでした…byうだひろえ

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ドタバタの第二子出産や父子二人きり生活を経て、6日間の入院生活は終了、無事に退院しました。

自宅のドアを開けたら、家族4人での生活が、スタートです。

 

「ただい……ま……」

帰宅して、まず、フリーズ。

6日ぶりに帰った自宅は、ある程度想像していたものの、かなりのグチャグチャ具合でした。

ここに、新生児を寝かせる、だと……!?と思いつつも、一呼吸置き。

うん、父子二人きり生活で大変だったもんね、仕方ないよね……。と、目を逸らしました。

 

夫が慌ただしく掃除している間、私は、赤ん坊を抱っこしながら、上の子2歳男児のお相手。

久々に帰ってきたママに、息子は、嬉しいような、でもちょっと寂しいような、複雑な表情。

赤ん坊を抱っこした状態で「おいで」と呼んでも、もじもじして近づいてきてくれませんでした。

 

まあ、本人が心の中で折り合いつけられるまで待つか……と、赤ん坊におっぱいしようとすると。

呼んでも寄り付かなかった息子が、突然「ママだっこ!!」

自分に向いていた視線が、赤ん坊に向けられると、それをまた自分に戻すべく。

 

2歳児なりに、必死に、全力で、邪魔をします。

 

上の子の赤ちゃん返りについては、いろいろな本を読んだり、保育士さんや先輩ママに話を聞いて、覚悟をしていました。

誰もが言うのが、「何があっても、上の子優先!」

そうすれば、上の子は満足して、下の子に優しくなってくれる、と。

 

聞いていました。覚悟していました。

 

でも。

 

夫は家事で手一杯。

赤ん坊にはおっぱいしないと。

それを阻止しようと必死の上の子。

 

これ……どうすりゃいいんだ?

 

「……こ、こうかな?」

とりあえず、赤ん坊はベビーベッドに置いて、息子を抱っこしようとしました。

息子、もじもじしつつも、嬉しそうに、抱きついてきました。

 

すると。

我が家の、本当の「魔物」が、顔を出したのです。

 

下の子、娘生後6日。

入院中はとてもおとなしくて、おっぱいもよく飲んで、すくすく育っておりました。

それが……、絶叫。

こんな小さい体のどこからこんな声が!?という、悲鳴のような、金切声と低音デスボイスを織り交ぜた、泣き声。

 

これも、話には聞いていたんです。

下の子は、よく泣く、大きな声で泣く、いつまでもどこまでも泣く、と。

 

でもね、こんなね、産後で養生が必要な時に、「ふえん、ふえん」なんてかわいい泣き声じゃなくて、精神力をゴリゴリ削ってくる絶叫悲鳴泣き声だなんて、思ってなかったんですよ。

 

こりゃあかん、と覚悟を決めて、

「ごめんね、おっぱいするからちょっと待っててね」と上の子に言えば「やだ!ママがいい!!」と泣き叫ばれ。

「パパごめん、ちょっといいかな」と家事をする夫の手を止めて、どっちが抱っこしてもらおうとするも、どっちもパパだと泣くという。

夫も精神力ゴリゴリ削られて、夫婦で瀕死。

 

こうなって、初めて気づいたのです。

「家事」「上の子育児」「下の子育児」という3つの分子に対して、分母が私と夫の「2」であることに。

 

ここから、我が家の、長い長い「キャパオーバーとの格闘の日々」がはじまったのでした。

>>>次回のエピソード:やること>やれる人。夫と二人じゃ全然無理っ!命の危険を感じた私の2人目産褥期…(涙)

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著者:うだひろえ
年齢:アラフォー
子どもの年齢:4歳と2歳

マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。4歳男児&2歳女児の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ 流し中。

website:http://umeyon.net
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