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お母さんはいつまでお母さんでいつづけるべきなのだろうか? ~高畑裕太の事件に思う、息子の不祥事と詫びる母

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俳優の高畑裕太容疑者が強姦致傷というショッキングな容疑で逮捕された。

現在多くのドラマなどに出演している人気俳優の不祥事は大きく報道されている。

広く知られていることだが、彼の母親は女優の高畑淳子。「息子の不祥事を受けて開かれた母親による謝罪会見」は、多くの人の関心事となった……。

息子を持つ母親としては、この事件、いろいろと身につまされる。

 

“警察のご厄介にならない子ども”をどう育てたらいいのか

先述の、高畑淳子さんによる記者会見でも「人様に迷惑をかけないこと、人に感謝をすることを教えてきたつもり」とあったが、どんなに繰り返し親が教えてきたとしても、子どもの行動はまったく伴わないことはよくあるし、現在5歳児の親である筆者はそれを痛いほど実感している。

あんなに毎日注意していることを、息子は1ミリも聞いていないのか、右から左に受け流しているのか?というほど、毎日同じことで叱っている。

 

筆者は共働き家庭で祖母に育てられたのだが、祖母がくり返し私に言っていたことがある。

「なにやってもいいけど、警察のご厄介になるんじゃないよ」

すり込みのように自然と身についたその感覚は、なにかアクションを起こすときに「これはリーガルか、イリーガルか」を常に考える様になった基になっているのだろう。

 

しかし、子どもというのは個体差が激しい。

何人かの子を同じように育てたつもりでも、お願いしたことを守ってくれる子とそうでない子が出てしまうのではないか……と考えた時に、突然怖くなった。

どんなに未然に防ごうとしたところで、家族から加害者が出てしまうのではないかという恐怖に。

 

そもそも、お母さんはいつまでお母さんでいればいいのだろう 

今回の事件、成人した息子の不祥事はどこまで母親の責任なのか、が議論になっている側面もある。

しかし、一般の方と異なり、本人も母親も俳優を生業としている。

 

「商品ですから」。

淳子さんは記者会見で語られていたが、事務所に所属して「商品」として活動する仕事であるかぎり、何かひとつ決めるのにも、仕事の関係者やスポンサーなど、家族以外の大きな力が働くことがある。

今回の場合、母親であることはさておき、親子として共演するのも売りにしていた関係上、記者会見を行うのは必然だったように思う。

二人の所属事務所は異なるが、親として、先輩として、指導が甘かったと言われても仕方ないだろう。

 

さて、これが一般の方だった場合、同じ理屈が成り立つのだろうか。

 

成人している息子による犯罪は、親がどこまで引き受けて責任を追うべきなのだろう。

もちろん家族として、産んだ親として、一生かけて償わねばならないという気持ちも理解できる。

考えたくないが、自分の子どもが同じことをやらかしたら、やはり親としていろいろは背負っていこうとするかもしれない。

同じように「なにがあっても一生私はあなたのお母さんだからね」というかもしれない。

 

しかし、状況によっては親子の縁を切ることが許されない状況も、またつらい気がしてならないのだ。

 

──親の人生は誰のものなのだろうか。

 

未だに、『自分の親の人生を私が奪っていないだろうか?』と、ふと思う。

「子どもが出来てから自分のやりたいことが何もできない!」と愚痴っている私は、子どものお迎えを親に頼んでいて、ちょっとした矛盾に気づいてしまったのだ。

 

育て方を間違うと犯罪を犯すのか? 祖父母に預けると犯罪を起こすのか? 

このニュースに関連してネット上は、彼ら親子の過去に放送されたいろんなエピソードが掘り起こされ、さながら祭りになっていた。

そのなかで「祖父母に預けられて育った環境」と「道を踏み外すこと」の相関性が話題になっていたのだが、それを言われちゃ、ほぼ祖母に育てられた筆者など、前科10犯くらいついていないと計算が合わないことになってしまうだろう。

世の親の皆さんは自分の子を誰かに預けて働くことを、けっして後ろめたく思うことはない。

 

来春の小学校入学を控え、女の子との距離が近すぎる長男をたびたび注意している昨今であるが、親子間の愛情の加減、異性や恋愛の対象となる相手との距離感、“おまわりさんにつかまるようなこと”とは何か、警察に捕まるようなことをしてはなぜいけないのか、など、大人として独り立ちするのに必要な知識を、これから順序立てて教えていかないといけないのだなあと、改めて考えるきっかけになった。

勉強などは学校で教えてくれるだろうけど、どうしても家族じゃないと伝えられないことというのが、確かにある。

 

このところ長男に「信用と信頼は違うよ」という話をよくしている。

子どものやることひとつひとつを信用してはいない側面もあるが、彼自身については信頼しているつもりで、それを本人にも伝えているのだ。

 

「信じてるし、頼りにしてるよ。」

 

その積み重ねが、犯罪に手を染めることへの抑止力になってくれればと、子育ての途中である今は、呪文のように毎日伝えるしかできないのだ。

 

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著者:kikka303
年齢:39歳
子どもの年齢:5歳・1歳

1976年東京生まれ、都立北園高校出身。東京モード学園に進学するもインディーズブランドブームにのって学校を中退、以降フリーランスのデザイナーとして活動。その傍ら、会社員としてデジタルコンテンツを担当。2010年に結婚&出産。現在は都内某所にてWEBディレクター職についている。超イクメン夫、チャラい長男、食いしん坊な次男との4人暮らし。
Twitter:@kikka303

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