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「お子さんは口唇口蓋裂かもしれません」予想外の診断を受けて泣き崩れたあの日

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みなさんは「口唇口蓋裂」という言葉を聞かれたことがありますか?

少し前に産婦人科医をテーマにしたドラマが放送されていましたが、その中でも取り上げられていたので、耳にした方もいるかもしれません。

 

「口唇口蓋裂」とは先天性の形成不全で、唇(=口唇)と口内の天井部分(=口蓋)に生まれつき亀裂ができた状態のことです。日本では500人に1人の割合で生まれてくると言われており、その原因も様々で、特定されていません。

 

私は23歳で結婚し、すぐに子どもを授かりました。主人も家族も大変喜んでくれました。
予定日は5月の上旬で、大きな問題もなく、すくすくと育っていく我が子の様子を見て、生まれた後のことを楽しみに思い浮かべていました。その時の私は、このまま何の問題もなく出産を迎え、元気な赤ちゃんが生まれてくると信じていました。

 

2月21日、久しぶりに主人も一緒に検診に行きました。いつもと同じようにお腹の中の赤ちゃんの様子を見ていた時、先生から耳を疑うような言葉を聞きました。

 

「お腹の中のお子さんは、口唇口蓋裂かもしれませんね。」

 

何のことか分かりませんでした。その時のエコー画像には鼻の下に、1本の線があり、上唇まで続いていました。素人の私たちにも、はっきりとその線は見て取ることができました。先生から口唇口蓋裂とはどんなものか、どのような治療を行うのか、という簡単な説明がありました。説明の間に、私の目からは涙が溢れてきました。看護師さんから詳しい話を聞くために、診察室を出た時には、人目もはばからず、泣き崩れたのを今でも覚えています。

「自分のお腹の中にいる赤ちゃん障害がある」

「普通の子のようにおっぱいを飲んだりできないかもしれない」

「小さいうちに手術をしなければならない」

 

我が子を待ち受けているだろう状況を思うと、ただただかわいそうで、申し訳なくて、その日は何も考えることができませんでした。

 

しかし、主人はこう言ってくれました。

 

「自分たちの子どもだから、きっと乗り越えてくれる」

 

その言葉に支えられて、情報収集をしたり、産婦人科の看護師さんたちに話を聞いてもらったりと、少しずつ心構えをしていきました。

 

10時間ほどかかりましたが、息子は無事に元気に生まれてきました。

先生の推測通り、口唇口蓋裂でしたが、私が最初に感じたのは「かわいい」という純粋な気持ちでした。
無事出産を終えた安心感と、初めて抱く我が子の可愛さに自然と涙が流れました。以前とは違う“うれし”涙でした。

 

そんな息子も4月に小学生になりました。今まで3回の手術を経験しました。ここ1年半は週1回の言語訓練にも通い、家でも毎日練習をし、ようやく他の子と同じような発話ができるようになり、無事訓練を卒業することができました。主人の言う通り、とても頑張り屋さんの自慢の息子です。

 

10人いれば10通りの妊娠・出産があると言われています。思いがけない事態が起こることもあると思いますが、前を向いてさえいれば、きっと何でも乗り越えることができると、私は信じています。

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著者:かまは
年齢:31歳
子どもの年齢:7歳・4歳・2歳

3児の母です。この話は私が長男を妊娠・出産した時のものです。

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