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私の子宮は残せるの…?いよいよ迎えた子宮頸がん手術後の検査結果説明日

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これまでの私は、いかにして自分に偶然子宮頸がんが判明し、気分のアップダウンを繰り返しながら手術を迎えたかを書きました。

 

手術は麻酔等々も含め1時間で終了。気付いた時には私は既に病室におり、口には酸素マスクが付いていて、身体からも、色々な管や装置が延びていました。麻酔の影響で40度超の熱が出ており、しんどくて朦朧としていましたが、手を握った主人と目が合い、涙が流れつつ、その時はまたすぐ眠りに落ちました。

その後再び麻酔から覚めてしばらくすると、まだ熱は高いながらも看護師さんに助けられ、座る練習、立つ練習、次いで歩く練習が始まり、数時間かけて、管や装置が取れていきました。

半日後には柔らかいごはんも出されましたが、人工呼吸器の管が通っていた為に声は出しにくく、しばらくはかすれたささやき声での発話しかできませんでした。

 

翌朝、熱はまだ38度以上ありましたが、手術した個所の内診の結果は順調なので退院して自宅安静をとのこと。

担当医師からは、今回手術自体は成功したという内容に続き、「あとは取った病理の検査結果次第となり、1週間後に結果が出るので来院を」と伝えられました。

『検査結果』…それはつまり、私の子宮や今後の人生をも左右するもののことです。それを聞いて身体を固くする私を察し、夫がかわりに先生にお礼を言って、荷物をまとめて退院手続きをしてくれました。

 

タクシーで退院後、帰宅当初は時々下腹部の鈍痛を感じていましたが、処方された抗生剤を飲んで寝ていたらその痛みと熱は2日ほどで消え、表面上はほぼ通常の生活に戻ることができました。

しかし、数日後に聞く『検査結果』についての恐怖感だけはどうしても消えません。熱が下がったら再び昼も夜もインターネットを検索しまくり、結果大丈夫だった方(=転移や浸潤が一切なかった方)、再手術で子宮摘出となった方、子宮とその周辺臓器まで広範に摘出することになった方、抗がん剤治療をした方、癌を知りながら治療や手術を待って出産を優先した方、既に子宮に宿っていた子供を諦めた方など、色々な方の記事やブログを読み漁りました。

私の場合、子宮は残せるのだろうか…いつか子供は産めるのだろうか…それとももう手遅れだったのだろうか…。そう考えるにつけ子供がほしい気持ちが以前にも増して高まり、不安感に押しつぶされそうになりましたが、そんな私に夫や親友はただだまって寄り添ってくれ、それが本当に有り難かったです。

 

そしていよいよ検査結果説明当日。夫に付き添われ、私は待合室でまた体を固くして順番を待ちます。

名前が呼ばれ、入室。この時の心臓はもう鼓動の限界値を超える寸前だったのではと思います。でも、入室一番、先生の笑顔。「手術お疲れ様。大丈夫、浸潤していなかったし、だから転移の可能性もないよ」と。

そう、私には浸潤も転移もなかったのです。取った病巣はやはり癌になってしまっていましたが、幸い上皮内に留まっていたとのこと。そして思っていたよりは病巣の広がりは深めで奥に数センチ切ったけれど、それで病巣は完全に取り切れており、これで手術は終了。子宮摘出も、抗がん剤での治療も必要ないとのことでした。

そして、何より嬉しかったのは、続いて言われた「傷が完治すればいつでも妊娠していいですし、基本的には妊娠出産にもほぼ影響ないでしょう」とのお言葉。

子供が産める…そう思うだけで、涙が止まらなかったことを覚えています。

 

ただ、完治と言われても、一度罹患した身としては、やはり再発の恐怖は頭から拭えません。

なので、この手術の傷が治った後は、もうとにかく早く妊娠出産したい、一日も早くそうしなければと思うようになりました。

ここから私の長~い長~いベビ待ち年月(=妊活生活)が始まるわけですが。

 

兎にも角にも、これが、子宮摘出や離婚、死まで覚悟した私の30歳初頭のお話しなのでした。 

~次回、不妊治療 病院求めて放浪記編に続く

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著者:ルルちゃん
子どもの年齢:2歳

30歳目前にて結婚、ベビ待ち中に癌判明。 様々な障壁を乗り越え、35歳でようやく待望の出産。 その後も子供の手術などを経るが、 現在は元気な子供と夫との生活に奔走中の37歳。

 

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