妊娠後期といわれている8ヶ月に突入し、お腹も大きく階段の上り下りも少し苦しくなってきました。後期に入ると、陣痛予行練習である“前駆陣痛”がはじまったり、“早産”のリスクが高まると聞きます。
二人目の妊娠ですが、一人目である長女の妊娠中には“前駆陣痛”未経験。 お腹の張りも感じたことがありませんでした。幸いにも早く産まれることなく、予定日も越えての誕生だったため“早産”の兆候もしらない私。 さらには、陣痛促進剤を使ったので自然にくる陣痛というものもしりません。
そんな私を、もだえるほどの腹痛がおそったのです…。
ある日の晩のことでした。 長女とお風呂に入る前、ほんの少しお腹が痛いという感覚がありました。
妊娠7ヶ月頃からでしょうか、頻繁に下痢に見舞われていた私のお腹。 また下痢か…。 そう思い、本格的な痛みがくる前にと、ささっとお風呂をすませました。
ですが、予想外にも入浴後腹痛はピタリと止み、なんとなく嫌な感じが残っているだけ。 ほっとしながら寝る準備をし、長女を寝かしつけるべく寝室へ。 二人でごろごろしていると、またお腹が痛みはじめました。
やっぱり下痢だ。長女が寝たらトイレに行ってみよう。
そう思いながらウトウトしていました。
長女は夢の中。 お腹の中の赤ちゃんは、寝かしつけの時間になると毎晩激しくうねうねと動きます。 けれどなぜだかその日はおとなしい。
腹痛の母を労ってくれているんだな。 そんなことを考えながら、増した痛みにトイレへ行くことにしました。
ですが、出ない。
出ないと腹痛も治まりません。便座に座ったまま、痛みから解放されるときを待ちました。
しかし、どんどん強くなる痛み。
しかもなんだかいつもと違う。
グリグリと押し上げられるような痛みに、思わず声が出ます。
しまいには、座っていることもできなくなり、狭いトイレの中をぐるぐるとまわって耐えていました。
そんなとき頭の中をかすめたのが、“前駆陣痛”に“早産”という言葉。
耐えられない痛みに、ひょっとしてと焦りだす私。
いつもよりお腹の赤ちゃんがおとなしいことも手伝って不安は最高潮に。
お腹に手をあてて、まだ出てくるには早いからそこにいてよと願いながら、ぐるぐるとまわり続けていました。
その後、意を決して便座に座るとあらすっきり。
やっぱり下痢だったのです。
あのいつもとは違うお腹の痛みの原因は、夕飯で食べたギョウザ…。
ではなく、おそらくそれにつけたたっぷりのラー油。
あまりの辛さに腸が悲鳴をあげたのでしょう。
そして、赤ちゃんがおとなしかったのは、やはり母に気をつかってのことかもしれません。
それにしても、あの腹痛は本当にぞっとしました。
改めて“早産”というリスクを認識し、まだお腹にいてくれてありがとうと思いました。
そして、大好きな辛いものはしばらく控えよう。
そう心に誓ったのでした。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
妊娠時期別記事
著者:endo_hana
年齢:34歳
子どもの年齢:3歳
ママっ子で少々元気過ぎる一女(3歳)の母です。流産の経験を経て、現在3度目の妊娠中。
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