私の病院は体重管理に厳しく、検診のたびに毎回体重計に乗り、計られていました。
こんな厳しい環境にも関わらず、食べることが大好きな私は、つわりが終わった途端に食欲増加!どんどん体重は増えていきました。
毎回先生に注意を受け、食事ノートもつけましたが、最終的に20キロも増えてしまいました。
赤ちゃんは健康、子宮も血圧も尿検査も異常無しだったにも関わらず、産道を赤ちゃんが通るか分からないから経膣分娩は難しいかもと言われました。
一応、骨盤のレントゲンも撮りましたが、骨と骨との間はあるので、あとは自分の肉がどれだけ産道についているかの問題だけだと言われました。
初産で、経膣分娩を夢見ていた私は、その夢を捨てきれず、子宮口を広げるラミナリアを挿入し、次の日に誘発分娩にトライしてみました。
しかし、結果は不発。有効な陣痛はきませんでした。
そして、また1週間後に、誘発分娩に再チャレンジしました。
今日こそ赤ちゃんに会えると楽しみで、3時間後くらいにかなり痛い陣痛がきて、やっときたーーーー!!と喜んだのもつかの間…1時間後には陣痛もなくなってしまいました。
先生にも、このまま点滴を続けても陣痛は来ないし、子宮口も開きそうな様子もない、帝王切開にするか、人工破膜をしてみるかどうするかと選択をせまられ、私は人工破膜を、お願いしました。
人工破膜は全然痛くなく、ただプチっと破れて、生ぬるい羊水がドバーーーーっと足元から流れる違和感だけでした。
その後、陣痛は来ました。しかし、子宮口は開かず。
一度、破水をさせてしまうともう後戻りは出来ない。それは先生にも前から言われていたことでした。
そして、止むを得ず帝王切開を選択しました。
帝王切開が決まった瞬間に、色んなことが頭の中を巡りました。
先生に産道に肉がつくと下からお産は難しくなるよと言われていたにも関わらず、自分の体重管理がまったく出来ていなかったこと。
2回の誘発分娩や人工破膜によって赤ちゃんにストレスを与えてしまったこと。
自分の情けなさ、悔しさで涙が溢れてきました。
その後は、ちゃかちゃかと手術の準備をされ、麻酔をされ、緊張で震えてしまいました。背中からの麻酔はとても痛く、初体験でした。
そして、先生達の「お願いします」という声で手術は始まりました。
麻酔はかかっていますが、意識はあるし、触れられてる感覚はあります。
しばらくすると先生が、「ベビー出るよー!よいしょ。あ、おっきいわぁ」と一言。
その瞬間、元気な産声が聞こえて、涙が溢れました。
綺麗にされて、私の元に助産師さんが連れてきてくれました。さっきまで、泣いていたのに、私の元に来ると、ピタッと泣きやみ、顔を近づけてもらうと、こっちを向いてくれました。
「赤ちゃん、頭だいぶとがってるね。頑張って降りてこようと努力したんだね」と先生に言われました。
嬉しさと感動と、赤ちゃんは小さい身体で、すごく頑張って降りてこようと必死だったのに、私の産道が狭かったおかげで通れなかったんだという申し訳なさで、涙が止まらなくて声を出して泣いてしまいました。
そして、赤ちゃんは旦那たちのもとへ。
赤ちゃんに会えた後は縫合ですが、この時間がすごく長くて、でも自分も放心状態で、ボーッとしていました。あぁ。やっと、終わった。
あんなに嫌だった帝王切開になってしまいましたが、愛しい我が子に会えた瞬間に、あの時の迷いや後悔も全部、吹っ飛びました!赤ちゃんパワーは偉大ですね。
帝王切開だって立派なお産。私は全て体験しましたが…(笑)
初産でのフルコース。なかなか貴重な体験をさせてもらいました!
この体験記を読んだ妊婦さん達には、ぜひ体重管理はしっかり厳しくしていただきたいと思います。
私と同じ体験をする方が少しでも減りますように…。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:momoco
年齢:24
baby girl:41w1d 体重3434gで出産。
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。