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「花ちゃん…あなた、男の子だったの?」夫の言うことは真に受けるまい、と固く誓った日 by ユーラシア

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こんにちは、ユーラシアです。

今回は赤ちゃんの性別の話です。

 

昔の漫画や映画などで、たまに見る場面があります。

それは妻が必死で出産している部屋の外で

「男の子だろうか、それとも女の子か。ええい、まだ産まれぬのか!」

と男性がうろうろと落ち着きなく歩き回っているシーン。

あるいは、長い分娩を経てようやく産み落とされた赤子を産婆が抱き上げ、

「おめでとうございます、男の子ですよ!」と両親に報告するシーン。

 

そう、赤ちゃんの性別って、産まれるまで分からないんだと思っていた時代が私にもありました。

 

しかし、いつからか、性別は妊娠中期には把握するのが当たり前になっています。

ベビー服やグッズも豊富になった現代では、性別が分からないと買い物にも行けないですしね。

 

私達夫婦は特にどちらかの性別を希望していたわけでもなく、

元気に産まれてくれるならどちらでもいい!と思っていました。

が、まだお腹も膨らんでいない頃、夫が突然

「この子は女の子のような気がする。いや、絶対女の子だ」と言い出しました。

 

私は「またいい加減なことを言って……」と思っていたのですが、

夫があまりにも自信満々に言うため、徐々に流されてしまい、

ついには私まで「そうか。夫がそう言うなら本当に女の子かもしれない。

命の誕生なんて人智を超えた奇跡のようなものだし、

理屈では説明がつかない予感もありえるのかも」なんて思い始めてしまったのです。

 

それからというもの、私達はお腹を撫でながら

胎児を「花ちゃん(仮名。女の子だったら付けようと思っていた候補名)」と呼び、

「産まれてきたら可愛いお洋服着ようね」「一緒にケーキ作ろうね。今からお菓子作りを勉強しておくね」

「花ちゃんはどんな男の人が好みかな? 肉食クオーターバック系? それとも草食サブカル系?」

などと、完全に女の子と決めつけて話しかけていました。

 

そして運命の健診。ついに性別が分かる日が来ました

(というか、健診の際に突然「そろそろ性別分かってきましたけど、聞きます?」と先生にさらっと言われました)。

とうとう花ちゃんが女の子であることが正式に発表される瞬間……!と思ったら、

 

「男の子ですね」。

あっさり。

 

え? は、花ちゃん……? あなた、男の子だったの……? 

手塩にかけて育てた娘が、上京して数年ぶりに戻ってきたら男性になっていました。

というほどの衝撃。というのは大袈裟ですが、すっかり女の子だと思い込んでいた私は

けっこうなショックを受けました。

 

夫が知ったらさぞガッカリするだろうと落ち込みながら帰宅し、

「ごめんね。この子、男の子なんだって」と報告。

すると夫は、キョトンとした顔で「男の子!? へえ、やったじゃん! 何で落ち込んでるの?」と大喜び。

は……? あんなに派手に女の子説を推してたのは一体……? と脱力してしまいました。

 

そもそも何で私が謝らなきゃいけないのか?

勝手に女の子だと決めつけて、私にまで思い込ませて、あれは全部テキトーに言ってただけなのか!?

ーーもう二度と、この人の言うことを真に受けるまい、と私は固く誓ったのでした。

 

そういうわけで予想とは違う性別でしたが、

その日からあっさり私達は「野球とサッカー、どっちを好きになるかな」「いや、ラグビーかも」と、手のひらを返して男の子の誕生を心待ちにするようになりました。

 

どちらが産まれてもきっと全力で好きになっただろうし、男児も女児もそれぞれ可愛いものですが、今は息子が我が家に来てくれてよかったなあと思う毎日です。

私のように女子力の欠片もなくてサーモンピンクとコーラルピンクの区別もつかない母親じゃ、今時の女の子を育てられるか少し不安ですし……。

お店に並ぶ華やかな女児服を横目に、羨ましい反面、ちょっとだけ安心するのでした

(ベビーやキッズ服のお店、男児服と女児服の割合が3:7くらいのとこ、多くないですか……!?女の子お母さんの買い物悲喜こもごも話、聞いてみたい!)。

>>>次回のエピソード:わたしはセレブ?初めて知る超豪華な産院サービス合戦と現実に衝撃が走った日

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著者:ユーラシア
年齢:30歳
子どもの年齢:1歳5ヶ月

2015年4月に男児を出産。割とテキトーに育児しているオタクでナマケモノな専業主婦です。思いもよらなかった子供の可愛さ奥深さに驚く毎日の中、老後の楽しみにと育児に関する絵や文章をちまちま描いています。息子はいつも親指を吸っています。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。