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新生児マス・スクリーニング検査で娘の病気が発覚。母として、最初の試練

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「もしもし?○○産婦人科、医師の××です」

その電話が掛かってきたのは、退院して5日後。娘が誕生してから10日目のことでした。
入院中の忘れ物でもあったのかな?なんて能天気に考え、私は「あら、どうもー。こんにちは!」と明るく電話に出ました。

赤ちゃんはどうですか?元気ですか?」という医師の言葉に嫌な予感がして、頭にふっと浮かんだのが新生児マス・スクリーニング検査のことでした。

確か…異常があったら電話が掛かってくるって言ってたよね…。

「あの…」さっきまでの明るい声はもう出ません。私の携帯を持つ手も声も震えていました。

「今日お電話したのは新生児マス・スクリーニング検査の結果のことです」

やっぱり。

娘の検査結果は"先天性甲状腺機能低下症"の疑いあり、でした。

「可能であれば明日にでも大学病院で精密検査を受けることをお勧めます」

そう言われ、目の前ですやすやと眠る娘の顔を見て「なぜ?どうして?」と涙が止まりませんでした。

新生児マス・スクリーニング検査の同意書を産婦人科で渡された時、「皆やっていることだから」と何も考えずにサインをしました。
ろくに説明書きに目を通していなかったので、この検査のことが母子手帳に記載されていることを知ったのもずいぶん後のことでした。

医師との電話を切ってからは泣きながらネットで"先天性甲状腺機能低下症"を検索しました。

娘はどの程度の重度なのか、この先に何が起こるのか…を。
精密検査を受けるまでは、あくまで"疑い"なんだそうです。
精密検査の結果、問題無かったという場合も多くあるのだと知り、祈るような思いでこの病気の特徴的な症状と娘の様子を比較しました。

 

次の日、仕事を休んでくれた主人と、娘を連れて大学病院へ。

生まれてまだ10日なのに…
初めての外出が病院なんて…
道中も私はずっと泣いていました。

 

検査の結果、やはり異常値を示しているとのこと。娘は生後2週間足らずで薬を服用することが決まりました。
この疾患の症状、何1つ当てはまらなかったのに…。
娘は先天性甲状腺機能低下症と診断されたのです。
母親になって最初の試練は、薬の服用が生涯に渡り必要な病気を娘が患っているという重たい現実でした。

 

でも。

「薬をきちんと服用すれば病気だってことを忘れてしまっても良いくらいですよ。早期発見できたので問題なく成長できます。目の悪い人が眼鏡をかけることと同じです!深刻にならないであげてくださいね」

主治医のこんな説明があったから、今、私は娘の疾患を「個性の1つ」だと受け止めています。

 

毎日薬を服用し、定期的に大学病院で血液検査を受けてもうすぐ1年。
娘は人見知りの激しい甘えん坊ですが、病気を抱えていることを忘れてしまいそうなくらい、すくすくと元気に成長しています。

産婦人科から電話を受けた時の、目の前が真っ暗になった感覚はきっと一生忘れません。
でも、病気を見つけてくれてありがとう。
娘の元気な笑顔を見る度に、新生児マス・スクリーニング検査に感謝する日々です。

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著者:はるるん
年齢:34歳
子どもの年齢:0歳11ヶ月

人見知り・場所見知りの激しい甘えん坊の娘に翻弄される毎日です。

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