妊娠・出産・育児の情報サイト


ママだし授乳中だけど、ひとり遠征! 思い切って確保した趣味の時間は、育児の支えに

f:id:akasuguedi:20161114223718j:plain

私の場合それは、第1子の生後7ヶ月の時でした。

 

学生時代から長年ファンをやっている、とあるロックバンド(バンドAとします)の全国ツアーが発表され、色々な予定を考え合わせると「初日の埼玉公演にどうしても行きたい!」と思うようになったのです。

この年の頭にバンドAは年越しライブを行なっており、もちろんとても行きたかったのですが、1月末に出産予定日という状態だったので、どう転んでも参加は無理で…。

そんな後に発表された、新しい公演予定。

出産、育児と慌ただしくしていた中でも、強く行きたいと願えるものでした。

 

とはいえ、私の居住地は東海地方の片隅。埼玉までは新幹線に乗っても4時間以上かかり、終演後は夜行バスを利用して翌朝の帰宅、というルートになります。

第1子である息子の産後このかた、子供から離れたことは長くても数時間。一晩離れたことはありません。

そして離れる理由というのも、仕事や冠婚葬祭といった訳ではなく。

私の人生においてバンドAはとても大切な存在ですが、それでもなお「趣味」の範疇の話でした。

 

行きたい公演の日程は、9月半ばの土曜日。

夫は土日は休みだったので、自宅で赤ちゃんの世話をする人はいます。

息子は混合で育てており、離乳食も始まっていて、おっぱいに強い執着があるタイプでもなかったので、多分、母親がいなくても栄養に関しては大丈夫です。

ありがたいことに、夫はこちらの趣味に理解はあるので(匙を投げてるのかもしれませんが…)、「行きたいんだったら行ってくれば。息子は面倒見ておくし」という感じの反応でした。

 

『授乳中の息子と一晩離れて(赤ちゃん的にも母体的にも)大丈夫なのか?』

といった辺りを悩みはしましたが、結局、

『行けるんだから行ってみよう!』

と、遠征を決意したのです。

 

新幹線を使っての、それなりの長旅ではありましたが、一人身で身軽に電車に乗れた開放感は、数年が経った今でも強く印象に残っています。

バンドAのライブ自体も素晴らしく、久々にファン仲間の友人とも会えたりして、実にかけがえのない時間となりました。

 

しかし、帰路の夜行バスに乗る前辺りから、どうにも胸が痛い…。

公演→夕食→夜行バスと結構タイトなスケジュールだったこともあり、どこかでトイレに入って搾乳をして捨てるというようなことができなかったのも、マズいところだったのかもしれません。

せっかく夜間の授乳を気にせず続けて寝られる機会だったものの、バスの座席ということもあって、そこまでぐっすりという訳にも行かず。

ずきずきする胸を抱えながら翌朝、大急ぎで帰宅し、速攻で息子に溜まった母乳を飲んで貰って、なんとか事なきを得ました。

ちなみに息子は、母親の不在中に大泣きするようなこともなく、作り置きの冷凍の離乳食を食べ、粉ミルクを飲み、自宅で平和に過ごしていたそうです。

 

振り返ってみれば、第1子の出産、その後の育児と、初めての経験ばかりで大変な半年を過ごしていましたが、あの時に趣味のためのひとりの時間を長時間持てたことで、当時感じていた「大変さ」がリセットされた部分が大きかったように思います。

 

私のように、時には県外まで遠征する趣味を持つ人間が母親になった場合、「趣味のために子供と長時間離れる」ことを選択する時はいつかやってきますし、それが授乳中になるかもしれません。

もちろん、小さい子供をひとり放置してライブに出かけるなどというのは言語道断ですが、何も子育てとは母親一人が24時間365日、監督責任を負い続けるべきものでもありません。

父親、手伝ってくれる親戚や友人、保育施設、ファミリーサポートの制度やベビーシッターなどなど、使える選択肢は多々あります。

 

たかが趣味、されど趣味。

保護者として、子供を見守る目を離さず、安全を確保するというマネジメントを果たしているのであれば(授乳中の場合はそのコントロールも含め)、母親が自分自身のために時間を使うことは、長く続く子育ての時間の中でも、とても有意義なものになると思います。

f:id:akasuguedi:20160411150104j:plain

著者:Takoos
年齢:38歳
子どもの年齢:5歳・3歳
独身時代の海外在勤中に、福祉先進国な北欧の子育て事情を垣間見る。帰国後は関西と東海の狭間で、妊娠、出産、育児、在宅フリーランスと経験中。