妊娠・出産・育児の情報サイト


新幹線のデッキで会った中年のおじさま天使

f:id:akasugu:20160829164102p:plain

息子が9ヶ月になった時、初めて新幹線で3時間くらいの実家に帰ることにしました。

行きは旦那と3人だったので、新幹線の2席を使ってなんとか無事帰省できたのですが、帰りは息子と2人での移動でした。

 

その頃2人目の妊娠がわかり、つわりが始まった時で体調は最悪。

息子と2人で長時間の移動も初めてで、緊張もしていました。

今なら「体調が悪い時は隣の席をブロックしてゆったり帰ろう」とか「通路側にしよう」と機転も聞きますが、当時は全くの無知だったので、指定席を予約するのが精一杯でした。

 

その日は週末でも繁忙期でもないのに指定席はいっぱいで、乗車後30分程度で隣に若い男の人が座りました。「うるさくてすみません」と声をかけると、「大丈夫です」と言ってくれましたが、できれば子供がすきなおばちゃんか、小柄な女性か、小さい子供のいるパパさんだと、9ヶ月の息子にも理解があるのではないかと思ってしまいました。残念。

 

息子は奇跡的に1時間程眠ってくれたのでホッとしていましたが、1度目のグズグズでオムツを替えにトイレへ。そしてこんな時に限って、オムツを降ろした瞬間におしっこをする息子。ズボンやらなんやらが濡れ、お着替えをする羽目に。

やっと席に戻ると30分ほどして2度目のグズグズ。

大きな声を出し始めたのでたまらずデッキへ避難。

すると、デッキで電話中のサラリーマンがこっちを見ている。

 

ここでもやっぱり肩身がせまいと思いながらも、こそこそ窓の外を指さしたりして息子のご機嫌を取っていました。

青白い顔で息子をあやしていると、息子の目線が電話をしていたサラリーマンに行っていたので、気まずいなぁ~と思っていたら、笑いながら「あ~う~」と話し始めました。

見てみると、彼は、手で狐を作って見せたり、バイバイしてくれたりしているではありませんか。

いいひとだなぁ~と思いながら、「ありがとうございます」と会釈すると、こちらに近づいてきて、

 

「ぼく、よかったな!いいお母さんと出会えて」

 

っといって息子の頭をポンポンしてくれました。

私はあまりの嬉しさに思わず涙が出ました。

今まで、「赤ちゃんかわいいですね」とか「元気で大変ですね」など、いろいろ言葉をかけてくれる人はいましたが、あなたはいいお母さんですよ。頑張ってますね。ってこんなに上手に言ってくれる人はいなかったです。

心身ともに疲れ果てていた私には天使にしか見えませんでした。

著者:らんか

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。