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産まれる前から我が子に助けてもらった。辛かった入院生活、実は…

出産予定日の1週間前、夜中にお腹に激しい痛みが来て、「陣痛か?!」と、初めてのお産だったので良くわからず、痛みに耐えながら、間隔を計りました。

が、痛みの間隔が縮まるどころか、どんどん延びて、最後には痛みもなくなりました。

不安になり、ネットで調べてみると、どうやら前駆陣痛のよう…?

 

次の日も、夜中に同じような痛みが来て、「今度こそ本陣痛?!」と計るも、また痛みがなくなりました。

また前駆陣痛かぁ…、これはもういよいよだ!!と思い、次の日。

 

まだ早い時間にコタツで横になっていると、

「痛い!!!?なにこれ?!動けない!少しでも動くと痛い!大きな声出せない!携帯取りに行けない!ダンナまだ帰って来ない!!」

と、昨日までとは明らかに違う突然の痛みにパニックに、

「今度こそ本陣痛?!でもずっと痛い!」

そこに仕事から帰ってきた夫に、動けない事を伝え、ベッドまで運んでもらい、目一杯温かくして、横になりました。

 

すると痛みは少しずつマシになりましたが、腹筋に力を入れると激しく痛みが。

寝返りを打ちたくても、腹筋に少しでも力が入っただけで激痛が走りました。

寝返りを我慢して、少しずつマシになる痛みに耐え、一晩を明かしました。

 

次の日、もう自分で体を起こせるようにはなったのですが、右足が自分の力で上がらず、無理に上げようとしようものなら、右の下腹部にかなりの激痛が走りました。

座っている時も、右足を広げるには、両手で持ち上げないとダメでした。

「前駆陣痛ってこんなに痛いの??」

ネットで調べたら、本陣痛はこんなもんじゃない!!と。

「携帯触れるような余裕のある痛みは、全然本陣痛には程遠い!」など、体験談にこっぴどく書かれてあり、気が遠くなりました。

次の日、今晩もまた激痛が来るのかと、不安に構えていると、その日は痛みは来ませんでした。

そして、次の晩も、その次の晩も…

 

あれは前駆陣痛じゃなかったのかな?と、何気なく、母親に電話してみると、

「痛みが出た時にすぐ病院行かなあかんやろ!!」と怒られ、あれ以来痛みはないと言っても、病院に行けと言うので、病院に電話し、数日前の症状と、今の症状を説明、すると、タクシーですぐ来いとの回答で、すぐに病院へ向かいました。

 

診てもらうと、相変わらず子宮口も開いてないし、破水もしてないし、すぐには産まれませんと、おうちに帰されました。

「やっぱり無駄足だったー」と思い、でも、異常がなかった事に安心して、元の妊婦生活に戻りました。

 

それからは痛みは全くなく、あの3日間はなんだったんだ?と思いながら、出産予定日を過ぎました。

1週間過ぎて、赤ちゃんは元気でしたが、あまり予定日を過ぎると、赤ちゃんには良くないので、入院する事になりました。

 

4つベッドがある相部屋の陣痛室での、入院生活が始まりました。

風船を入れてもダメ、促進剤の点滴を日に日に強いのに変えていってもダメ、なにをしても効果がなく、子宮口がなかなか開かず、痛みに耐える毎日でした。

夜中に運ばれて来て、隣のベッドに入った妊婦さん達、何人もに追い抜かれ、陣痛室の隣にある分娩室から、出産の痛みに苦しむ妊婦さんの呻き声と産まれた赤ちゃんの泣き声を、何回も聞きました。

私は本当に出産できるのだろうかと辛くなりました。

 

精神的に思い詰めると余計に陣痛が来なくなるのでと、病院から近い実家に帰ってリラックスしてきなさいと、一時退院もしました。

それでも、陣痛が来ないし、子宮口も開かない。

「よっぽどお母さんのお腹の中が居心地いいのね~」と、助産師さん達に、気を使ってもらったりして、予定日2週間を超えたら、病院から出してあげられなくなるからと、最後の一時退院をし、実家でもう一泊となりました。

 

すると、夜中に少しお腹が痛み出し、ぬるい痛みに熟睡できず、早朝になると、「ブチッ」とおなかから音が聞こえるぐらいの感触がありました。

破水?」

トイレに行って確認すると、どうやらそのようで、急いで身支度をし、病院に電話し、タクシーを呼び母親と一緒に病院へ行きました。

 

破水はしているから、子宮口もどんどん開くはず!今日中には産まれるから、頑張って!と、やっとその時が来ました。

 

しかし、9時間陣痛にもがき苦しみ、でも子宮口が4.5㎝までしか開かない!!

おかしいぞと、詳しく診てもらうと、赤ちゃんの頭の角度、位置がおかしく、引っかかって出て来にくくなっている、頭の位置が正しい位置に戻れば、赤ちゃんからの押す力も加わって、子宮口がもっと開くはずだと説明され、ボールに乗ったり、横向けになったり、仰向けに戻ったり、またボールに乗ったり、母親にテニスボールで肛門を押してもらったり、腰をさすってもらったり、でも、赤ちゃんの向きは戻らずでした。

もう、母子ともに負担がかかってくるからと、帝王切開に切り替えることになりました。

痛みに耐えながら、説明を聞き、何枚もの書類にサインし、下の毛を剃ってもらい、車椅子で手術室まで運ばれ、「早く麻酔、効いて!!この痛みから解放して!!!」と祈りながら手術室に着き、手術が始まりました。

もう、「これから赤ちゃんが産まれるんだ!」という事より、「やっと陣痛の痛みが終わる!」という気持ちの方が、正直強かったです。

 

麻酔も効いて、おなかを開いた時、医師から、「右の卵巣が膿んで破裂していますね!これも一緒に取りますから」と言われ、先に赤ちゃんを取り出してもらいました。

無事産まれ、産声を聞いた時は、涙が出て、ただただ嬉しかったです。

赤ちゃんは元気で、なにもしなくても自分で泣いたよ!と、見せてくれました。

そして、赤ちゃんはNICUへ移され、私は卵巣の一部を取る手術をしてもらいました。

 

手術が終わり、意識朦朧とする中、入院する部屋へ移され、人形のように力の入らない私を、産褥パンツやパジャマに着替えさせてもらい、落ち着くと、赤ちゃんに初乳をあげるため再会しました。

記念撮影して、またさよなら。

 

全てが終わった時に、医師に教えてもらったのですが、、、右の卵巣に腫瘍が出来ていて、それが破裂して膿んでいた。もしも、普通分娩で出産していても、1ヶ月後にはお腹に激痛が来て手術する事になっていた。帝王切開になってラッキーでしたね。…とのことでした。

 

あの時、前駆陣痛かと思った激痛は、腫れた卵巣の破裂した痛みだったのです。

 

長い入院生活は辛かったけど、赤ちゃんが予定日より2週間、お腹からずっと出ないように頑張って、帝王切開になるよう、私を助けてくれたのかな?と思い、有難い気持ちになりました。

でも、もしかしたら、そのせいで赤ちゃんに負担がかかるかもしれなかったと思うと、そんな無茶はしないで!!と少し怒り、産まれる前から私を助けてくれた我が子を誇りに、愛おしく思いました。

著者:YUKI

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