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こんなはずじゃなかった

私たち夫婦は付き合ってから入籍、妊娠までいわゆるトントン拍子というやつで、お互いの両親もまわりの友達もびっくりするくらい順調に進んでいきました。

結婚式が終わり、ハネムーンベイビーを授かりました。

すぐにでも赤ちゃん欲しいねと話していた私たち夫婦は、とてもとても嬉しくて、お腹の中にある命を大切に大切に育てていきました。

十月十日のあいだ、つわりが辛い時もあったけれど、待ち望んでいた可愛い可愛い息子が生まれた時には幸せ絶頂でした。

 

ここまで順調すぎて、私は出産がゴールだというバカな考えを持ってました…

人生最大に痛い思いをし、「はぁ~~、やっと妊婦生活が終わったー」なんて軽く発言してしまいました。

すぐに育児がスタートするのです。

 

まずは赤ちゃん母乳をあげたいのに出ない。

入院中出ないおっぱいに何度泣きそうになったことか。

助産師さんにも搾られて赤ちゃんにも吸われて私の乳首は切れ、かさぶただらけのボロボロでした。

乳首が痛く息子が泣くたびに私は悲鳴を堪え授乳、それでも泣き止まないからミルクをたっぷりあげる。このルーティンでした。

妊娠中、母乳なんて溢れるくらい出る体質だと勝手に勘違いしてたのです。

 

「私の母乳だけじゃ泣きやまない」

 

これがいちばん辛かった。

 

息子は泣いて泣いて夜中も何度も何度も。

新生児なら当たり前の事なのにその時の私は余裕がなく心も体も心底疲れきってました。

夜は旦那も仕事でいつも帰ってくるのは12時過ぎてから。

こんなはずじゃなかった。

思い描いていた赤ちゃんのいる暮らし。

ほっこりふんわり暖かなイメージの毎日。

そんな想像を見事にかき消されました。

自分の時間なんてなく肌も髪もお手入れできない。

美容の仕事をしていた私は自分を見るのも嫌になってました。

 

こんなにもこんなにも乳首が痛く、夜中の3時間ごとの授乳→ミルク、すぐに寝るわけでもなく泣いて泣いて何が原因なのか分からずとにかく抱っこして必死にあやす。

息子は抱っこして歌いながら歩いてると落ち着いて寝てくれていたので泣くたびに、寝室からリビングに行き薄暗い部屋を抱っこしながら寝るまで歩く。

10分歩いて寝る時もあれば40分かかる時も。

やっと寝たと思ったらその1時間後はまたミルクの時間。

それが24時間ずっと。

私はまともに寝る事もできませんでした。

 

ある日、何時間もかけてやっと寝てくれたあと

わたしは一気に感情があふれ思わず泣いてしまいました。

旦那にしがみ付き涙がとまらない。

こんなに辛いとは思わなかった。

ウチの子は母乳じゃないから?

私はなんで母乳が出ないの?

早く大きくなって欲しい。

夜から朝まで寝たい。

お風呂にゆっくり浸かりたい。

 

それまで我慢してた涙が一気に溢れてきました。

 

たぶん1時間くらい。

旦那の服がびしょ濡れになるくらい泣いてしまいました。

 

旦那は

「十月十日のあいだ毎日のように早く赤ちゃんに会いたいねってずっと言い続けてやっと会えたんよ?

こんなにこんなに可愛いこの子にやっと会えたんよ?

2人で一緒に頑張ろう?」

わたしはこの言葉にハッとしました。

お腹の中にいた時のあの気持ちを思い出しました。

 

旦那が言ってくれたこの言葉はたぶん一生忘れないだろうな。

 

それからというもの頻回授乳を頑張り、生後1ヶ月半でやっと完全母乳になれました。

その時くらいからやっと心に余裕が持てるようになりました。

あの日以来わたしは泣いてません。

少し強くなれたのかな。

 

息子ももうすぐ8ヶ月。

可愛くて可愛くてたまりません。

著者:キキ

3月産まれの息子と

新米ママ(*^^*)

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